第61話 飛んでいけ
秋になったはずなのに、真夏に戻ったような青い空。心の中に溜まったものを一度に吐き出してしまいたい。昔失敗したことも、苦手になったことも、今なら上手くできるだろうか。五、六歩助走を付けて走り出す。何も考えない。ただ動くままがむしゃらに体を動かす。飛んでいけ。行きたい場所を目指して。
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