第14話 満月の下

肩を寄せ合い、満月を見る。昨日の小さな切り傷はまだ痛い。今日もたくさん頑張ったね。明日も頑張れるかな。少し冷たい風の中、熱い手を握る。大丈夫。怖がらなくても平気だよ。きっとあなたを守るから。月が二人を見ている。眠った子の夢を照らしている。明日、どこかで光の蕾が膨らんでいるだろう。

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