第8話 光の旅路

光の旅路を辿っている。星々の名残り、気配、面影が漂う。一本道の足跡は、ただ光の射す方を目指している。目的も答えもない。長い人生で負った心の傷の痛みさえ、忘れてしまった。優しさをひとつ握っている。どこかに落としてはいないだろうか。何度も確かめる。生まれたてのあの光に、届けたいから。

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