星降る夜に最後の戦いを

幸せとは何か

第1話 星降る朝に始まりを

俺は光を見た強烈な光を、そして次の瞬間辺りは表現のし難い混沌とした色の空間へと変わっていた。


「やあ、少年」

「お前は誰だ!」

「まあ混乱するのも無理は無いよね、いきなりだし、まあ神だと認識してくれて構わないよ」

「神?神?本当に?写真撮ってもいいか?凄いコスプレだな」

「はぁ...今までの奴は...いや何でもないよ、とりあえず君、異世界に興味は無いかい?鈴木 健」

「異世界?興味あると言えばあるし、無いと言えば無いね、どうして俺の名前を?今日テスト何だよ、茶番なら早く返してくれない?」

「異世界で神を殺して世界を救ったら1つ願いを叶えてあげるよ、それでどうだい?」

「お前見たいな奴を殺せばいいのか?」

「君さっきから随分軽いね、頭おかしいのかい?」

「いやーコスプレしてる自称神の方がおかしいと思うけどなぁ」

「はぁ分かったよ、じゃあ証明すればいいんだね」


すると俺の目の前を炎が踊る、氷は怒り、風は泣き、土は俺を攻撃する。


「最新のVRか何か?あ!これVRか!」

「君は以外と頑固だね、まあいいや、これを見て欲しい」


俺は謎の人が戦ってる映像を見せられた。


「人間と蜘蛛が戦ってる?あの子可愛いな」

「まあ他にも異世界はあるんだけど、君に行って欲しい世界はかなり大きい世界何だよ、なら君のような才能の無さそうなのは召喚しないんだけど今回は特別さ」

「特別か!あ!願いでテストの直前に帰らせたりは?」

「出来るよ、もちろんね」

「じゃあやってみるか!神を殺せばいいんだっけ?」

「もちろん、まあ旅行気分で楽しんでよ」


神は笑いながらそう答える。


「後2つ説明をして置こう、君が行く世界には君が知る知識で言うところの超能力のある、君にも1つ君に合った能力が与えられるだろう」

「へぇーパンチが強くなったとかか?」

「まあ色々だよ、後もう1つは召喚場所の決定だ、おすすめは君の住んで居た日本のよう」

「じゃそれで」

「決めるの早いね、他にも色々なところあったんだけど、炎氷林えんひょうりんエルフ王国とかさ、まあ決めたんならいいや、じゃあね」

「またな」

「もう二度と会いたくは無いね」


■■■■■


星は歌い空を飛翔する、日がまだ出始めた朝方人々は新たな希望を見た、新たな希望に胸を踊らせ人々は願う、この災厄が終わりますようにと。


■■■■■


「ふむ、俺担当の場所か、神に殺られる前に助けに行かなくてはな」


■■■■■


意識が一瞬途切れたと思ったら、あら不思議林に居た。


「ここはどこ?私は誰?冗談はさて置きどこだここは」

「キャー」

「ん?女の子の声だ」


どうしようか?とりあえず様子を見に行って見るのがいいか?。

とりあえず見に行って見てダメそうなら逃げる事にした。


「おい!こいつはべっぴんだぜ!」

「おお!こいつは良い値段で!」

「やめてください!何なのこの世界!」


世にも珍しい銀髪の女の子だ、この世界?あの子も召喚された子なのだろうか?。


「その辺でやめとき」

「何だこのじいさん」

「どっから現れた!?」

「ふーん都に住んでるもんじゃ無さそうだの」

「どっから来たんだって聞いてんだよ!」

「あっち、これで良いかい?」


突如として現れた長髪のじいさん、何となーく鳥肌が立つ不思議な感覚だ。

じいさんが刺した方向は崖だった。


「あ?崖から来ただって?ボケてんのか?」

「面倒だしやっちまおうぜ!」

「そうだな!オラッ!!」

「武器使うってんなら手加減はしなくて良さそうだ」


チンと心地よい金属音と共に斧を構えた男はピクリとも動かなくなった。


「おい!どうしたん」


仲間の男が斧を構えた男に触れた直後胴体が泣き別れになった。


「うぁぁぁぁ!!化け物だ!!」

「おぅ、もう二度とこんな事やるんじゃねぇぞ」

「ありがとうございます!」

「いや、嬢ちゃん当然の事をしたまでだ、召喚されたやつの保護が俺の仕事だからな、とそこに居るやつ出てこい、敵意が無いのは分かってる」

「おぇ...」

「この坊主、内蔵見んのは初めてかい」


俺は頭がぐるぐるし、吐き気と共に何も入っていない空っぽの胃から胃液だけを出そうとしていた、血の気が引いていくのが分かり俺は気絶するのだった。


「あーあ、気絶しちまいやがった、嬢ちゃんはやけに平気そうだな」

「...慣れてるんで」

「すまねぇ事聞いちまったか?まあいいや坊主おぶって、都に帰るか、嬢ちゃんも付いてきな」

「はい」


これが俺の旅の最初の始まりそして、長い長い異世界での始まりを意味していた。

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