第28.5話 博士のおでかけ 前編
8/6(土)気温40度
・博士の家午前5時半 寝室
「ではクロ、行くとするか」
ニャー!
私はパジャマを脱ぎ服を着るとクロと一緒に朝の散歩に出かけた。私の朝はいつも起きたら家族のクロと一緒に散歩をしている。
ガチャ
「ふぁああ~、朝はやはり眠たいものだな」
ニャーニャー
「クロもわかるか?」
ニャー!
「そうか、クロも私と一緒か」
ニャー
クロは歩いている博士の横をトコトコと歩いている。
「はあ~にしても胸がきついな」
私の胸は生徒の彩希さんに胸を大きくされ、つい数日前まではAAAカップだった私の胸はJカップまで大きくなっている。さすがにこの大きさにまでなるとAAAカップだったころの服と下着はきつい。というか胸が入らん。
「それに胸が重い、、」
私のJカップの胸は左右合わせて約6キロ程になる。片方の胸で約3キロとなると肩こりはどうしても避けられないし、姿勢は猫背になりやすく腰が痛くなることも前よりも確実に増えていた。
「よし、決めたぞ」
ニャー?
「今日は服と下着を買いに行こう」
ニャー!
さすがに前彩希さんに買ってもらったものだけだと洗濯が追い付かん。雨の日があると外に干せないからな。
買い物でどんな服を買うか考えて歩いていると小さな公園についた。
「よしクロ、ついたぞ」
クロは近くの公園につくとベンチで丸くなっている白い猫に向って走っていく。
私はベンチの隅に座り休憩をした。
私は毎回散歩をするとここの公園で休憩をしている。クロも少し前から白い野良猫に夢中のようでそれを見ていて私はほっこりしている。
そういえば今日は休日か、ハウスは混んでいるだろうなあ。まずは服を買って、そのあとに下着を何着か買って、ああそうだご飯の買い出しもしなければな。今日はたくさん歩き回ることになりそうだな。
ニャーニャー!
「ん、どうした?」
私がクロのほうに視線を向けるとクロはなにやら心配そうに白猫を見つめていた。私が近寄って白猫を見てみると白猫の左手にはおそらく野良猫同士でやったであろうひっかき傷があり、出血していた。
「これは大変だな」
ニャーニャー!
「よし、ちょっと待っていろ」
私はクロに待っているように言うとダッシュで家に向かった。公園から家までの距離は近く、徒歩5分といったところだ。
ガチャ!
私は急いで救急箱を手にもってまたクロのいる公園に向かった。
「大丈夫か!」
ニャーニャー!
私が急いで公園に戻るとクロは白猫のそばにいた。白猫の様子は変わってないようでぐったりとしている。
「今、楽にしてやるからな」
私は救急箱から治療器具を取り出し、白猫をそっと治療した。
数分後・・・
「よし、終わったぞ」
ニャー!
白猫の足は少し軽くなったのか歩けるまでには回復した。
ニャ~
白猫は歩けるようになるとクロと一緒に公園内を散歩し始めた。
はあああ、よかった。クロも元気そうだ。
「はあ、、、っ、、はぁ、、」
私はさっき走った疲れか少し息が切れてしまった。ほんと、胸がここまで大きいとこんなにつらいのか。走ると揺れるし、谷間に汗をかくし大学にいるときも先生や生徒からも痛いほどに視線を感じる。胸の大きい人はこんなに苦労していたのか。大きくなる前までは視線を感じるのはどんな感覚なのか全く想像出来なかったが、今では十分わかる。特に男子生徒がレポートを出しに来た時チラチラと私の胸を見ているのがまるわかりだ。
「はあ、、、重いな」
数分後・・・
「クロ、そろそろ行くか」
ニャー!
私が声をかけるとクロは白猫に何かを伝え私のもとへ走ってきた。
・博士の家午前7時 博士の部屋
「ふう、終わった」
私はクロと朝の散歩から帰ると洗濯をして朝食の準備をした。これもいつも通りといえばいつも通りだ。今日の場合は、買い物が長くなりそうだからなるべく家のことはやっておきたいから朝食を食べ終わったら先に食器洗いと掃除機をかけてしまおう。
「いただきます」
私はこの後の予定を考え終えると朝食を食べた。朝食を食べる時私はご飯のこと以外は考えないようにしている。私はご飯を食べるのが大好きで、余計なことを考えるとご飯の味がしない。昔はよく食べてよく寝れば背が伸びるという理由でよく食べてよく寝ていたが、今は違う。ご飯の美味しさを改めて知ることができて、私は子供の頃よりも食べるようになってしまったのだ。と言っても背が伸びるなんてことはもうないがな。他の人は私と同年代でも伸びるという人はいるのだろうが、私の場合は大学一年生になる頃にはもう身長の成長は止まっていた。
30分後・・・
「ごちそうさまでした」
私は美味しいご飯を食べ終えるとすぐに食器洗いを済ませ、掃除機もかけ終えてしまった。
「よし、行くか」
と言ったはいいものの時計はまだ午前9時を指していた。ハウスの服屋が10時半に開店するので時間はまだ余裕があった。ちなみに私の家からショッピングモール『ハウス』までは車で10分といったところだ。今日は休日で混むことを予想していつもよりはやく出るとしよう。そうだな、まあ30分前には駐車場が空いているかわからんからな。
「今日は9時45分に家を出るとしよう」
行く時間を決めたのはいいがそれまでの時間何をするか悩むな。やりたい実験もあるのだがそれだと時間がかかって行く時間をオーバーしてしまう。それ以外にやることといっても筋トレをするか、クロとのんびりと遊んでいるかの2択になってしまう。私は結局ぼんやりとそんなことを考え続けてしまい気がつけば家を出る5分前になってしまっていた。
・博士の家午前9時40分 寝室
「予定より少し早いが、出るとするか」
ガチャ
私が寝室から玄関に向かおうとするとクロが私のあとをついてきた。
ニャーニャー
「クロ、私は買い物に行ってくるからしばらくお利口に待っているんだぞ」
「では、行ってくる」
ニャー!
クロは私がそう言うと寝室の方へと戻って行った。
ガチャ
私は階段を降りて下の駐車場に停めてある黒のボックス車に乗り込んだ。
私は今ハマっている洋楽を流すと車を走らせ、ショッピングモール『ハウス』に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます