　アメリカの一ドル札には、ある数字に関連したものがたくさん描かれている。

　ピラミッドの階段。

　ラテン語の「神は我らを助く」の語数。

　鷲のくわえた「多数で一致」の語数。

　鷲の頭上の星の数。

　盾のシマの数。

　左足の矢の数。

　右足のつかんでいるオリーブの数。

　これらに共通する数字――それは十三。

　十三と聞くと縁起が悪そうに聞こえるが、それは間違い。

　十三という数字はエンジェルナンバーと呼ばれるぐらい、縁起のいい数字となっているのだ。特にアメリカでは。

　なぜなら、アメリカの最初の州の数は、十三。つまりは十三日の金曜日も、そう考えると縁起のいい日……とはいえないかな。

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