第3話 全年齢なら相部屋でも何も起こらない
僧侶「勇者さま勇者さま!」
勇者「どうした僧侶よ」
僧侶「モンスターとの戦闘で日も暮れてしまいました。今日のところは近くにある宿に泊まりませんか?」
勇者「そうだな……ゴールドにもまだ余裕はあるみたいだし、今日は野宿じゃなくて泊まってみるか」
僧侶「やったぁー!」
・・・
・・
・
僧侶「……ええっ! 空いている部屋がひとつしかないんですか」
勇者「それでいいじゃないか」
僧侶「勇者さま、なにを呑気に言っているんですか! これでも私は妙齢のうら若き女の子ですよ。すこしは考えてみてくださいよ!」
勇者「じゃあ俺だけ野宿でもしろと」
僧侶「申し訳ありませんが、そうしてくだされば助かり」
勇者「ならば問題ない。こういう全年齢対象のやつではそのようなシーンはしたくてもできないからな」
僧侶「へ、あ、ぜ、全年齢?」
勇者「だから相部屋でも問題などないんだ。おや、ベッドもひとつしかないのか。まあ問題ない、全年齢だからな」
僧侶「全年齢ってなんのことですか!」
勇者「ほら、全年齢対象だからといって無防備のままでいるといつ誰が何をしでかすか分からないぞ。まあ、どうせカットされるだろうから大丈夫か」
僧侶「は、はいっ。……いや、普通にダメですよ!」
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