チェーンメール
お久しぶりです。やっと少し落ち着いたので、エッセイを書いてみようかと。
昨日は皆既月食でしたね。帰宅すると、長女が空に向かってタブレットを向けています。なにをしているのか、と問うと、「5分おきに写真撮影するんだ」って息巻いています。気持ちはわかるけれど。
夕飯中も5分おきにタイマーが鳴って、外に行く長女。もう本当にね。勘弁してくれ。隣のおばあちゃんまで出てきて「どこだかわからないね」と言われたので、手を引いて、見えるところまで連れて行ってあげたようです。
「ありがとうね」と言われて満足気の娘たち。なにやっているんだか……。
そんな長女。ラインをしていていると「ぬおおおおお」って叫びはじめます。下の子と「また始まった」「ネネは頭おかしいもんな」という目配せをして、知らんぷりしていましたが、彼女、引き下がりません。
「おおおおおおお。お母さん、大変だ。お母さん。大変なメールが来たぞ」って縋ってきます。致し方ない。見てみましょうか。
すると、それはいわゆるチェーンメールでした。内容はこんな感じ。
『私は友達に裏切られたんです。交通事故に遭って、両足がなくなりました。入院している間に、友達に恋人をとられました。このメールを見た人は24時間以内に、29人の人にメールを転送してください。深夜0時までにメールしないと、あなたの両足もなくなります。世界には3つの正式なチェーンメールがあります。その一つです。嘘だと思うなら、実際に足が失った人がいます。〇〇県□□市……の✖✖△△さんです。このメールについて管理しているのは誰べえさん(携帯番号が記載されている)……云々』
よく覚えていませが、こんな感じ。チェーンメールなんて、初の長女は大騒ぎ。
「オラがメールを受け取ったのは午後だろう? 24時間っていうと、明日の午後までに29人もメール送るの? 無理無理無理。オラ、そんなに友達いないじゃーん。おっと待てよ。深夜0時って、今日のこと? 明日のこと? イミフ~~!」
「それはチェーンメールって言って、悪戯だから。無視だよ、無視しろ」
「でもでもでも、携帯番号まで書いてあるよ! かけてみたほうがいい?」
「そういう奴が消費者トラブルに巻き込まれんだぞ」
しかも二女もぶるぶるとしてしまって。
「お母さん……オラ、こんな怖いメールくるなら、スマホいらない」って泣きそうです。
あーあ。いつの時代にもこんなことする人がいるんですね。私が子供の頃はメールはなくてチェーンレターってあった気がします。長女には、くれぐれも友達に送るな。友達失くすぞって諭しました。
思春期で反抗期のクセにね。こういうのは怖いんですね。いつもは1時間近く風呂に入ってユーチューバーみたいに実況の練習しているくせに、昨日は15分で上がってきました。
「オラ、今日から風呂は早く上がるんだ」ですって。怖いだけじゃん。しまいには、髪の毛乾かすのも怖いみたいで、二女に「ここにいて」ってお願いする始末。かわいいもんですね~。
みなさんも怪しいメールにはお気を付けください。我が家は平和なようです。
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