オススメ! 化け猫ユエ 作者 帆多 丁 様
化け猫ユエ
作者 帆多 丁 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896395656
AAAで星3つ企画への参加ありがとうございます。
では早速
ストーリー[ A+]
登場人物[ A+]
文章[ A+]
評価基準
ストーリーに関する事
A 下記項目のうち二つ以上に該当したものがあったとき。
引き込まれた。ワクワクした。面白かった。読み返したいと思った。起承転結がはっきりしており、物語にメリハリがあった。好き。引き込まれる冒頭だった。この展開は好き。上手な伏線の回収だった。次の話への期待が高まった。
B下記項目の内一つに該当したとき
最後まで読めた。ストーリーの方向性がはっきりしていた。題材、キャラクター、設定が物語に生きていた。
キャラクターに関する事
A
魅力的なキャラクターだった。セリフのみで誰のセリフかが分かった。掛け合いが魅力的だった。キャラクターの行動に強い共感や憧れを持った。魅力的なセリフがあった。セリフ回しがカッコイイ。このキャラクター好き。推せる。キャラクター同士の関係性がいい。
B
誰が何を言っているのかが分かった。キャラクターの容姿や動きをイメージできた。キャラクターの心情を理解できた。
物語と関係がなく犯罪教唆をしていた。
文章
A
文体が魅力的である。文章のリズムがイイ。読みやすい。個性が感じられる。過不足なく描写ができている。風景・情景・心理の三つの描写を的確に使い分けている。世界観に浸れる地の文である。この文章好き。
B
ストーリーと文体が一致している。誰が何をしたかが分かる。主人公の目標、目的が分かる。
一言
【ストーリーに関すること】
設定の開示の仕方について
主人公の目的の設定と開示が上手だなと感じました。主人公の食事からお腹のものも空腹であるという流れは、動作から思考、そして設定の開示までシームレスに動き、とても自然に主人公の目的を理解できました。上手く言語化できないのですが、この食事のシーンだけで
・子宮のものの設定のキーワードが空腹
・世界観(東南系の地域であること、呪いがある)
・主人公の目的
・小鬼払いに犬を捧げる(伏線)
・目の相棒の存在
これだけの情報を出しておきながら説明臭さがなく、すべて物語として読めてしまう。さらには、荘園からの使いと会話劇まで書きあげる。すべてすべて【食事】というキーワードで綺麗にまとめ上げられているのは感嘆して言葉でなくなりました。
ストーリー全体を通して
まさに碁のように一文、一文が次への布石となっていてプロット段階から全体を俯瞰しながら練り上げられたように感じました。この洗練された物語の流れは好きです。大好きです。
【文章に関すること】
すごく、読みやすく読書に没頭できました。言葉選びから東南アジアの風が感じられました。時折挟まれる短文がよいアクセントになっていました。例えば、「心配性のリールー。金の瞳の、ケトリール」です。
申し訳ないです。私の語彙力と表現力が家出しました。上手すぎて何が良いのか言語化どころか分析もできないです。
ちょっと絞って戦闘描写
魔法を使った戦闘ではありますが、物理法則にしっかりと則り地に足がついた描写だったと感じました。作者様自身の経験や格闘技などの観察、勢いではなく戦況を俯瞰して書かれている非常にリアルな描写だと思います。あれ? ひょっとして格闘技の観察じゃなくて猫の観察だったりします?
一点だけ、引っかかったところ
6話黒犬冒頭
「手に持った笠の五色布は円を描き、鞭のように一匹を打ち据える」
五色布の動きがここだけイメージしにくかったです。円の動きですが、垂直方向に描かれた円と水平方向に描かれた円の二種類があると思います。ここで私は垂直方向に円を思い描いてしまい、鞭のような動きにつながらず、ん? となってしまいました。月並みな表現となってしまいますが、円ではなく弧を描いていたのなら、水平方向、垂直方向どちらでも鞭のような動きにつながると思います。
【キャラクターに関すること】
設定の練りこみがすごい。別作品からの派生とのこともあり、設定が練りに練られています。ユエのキャラクターがいいのはもちろんなんですが、名前もない人々にスポットを当てていきたい。何というか、名もなき脇役一人一人に生活があることが直接描写されているわけではないけれども、察することができる。何と言いますか、生活感があり生きている感じがしました。
魔女、いいですね。すごく好きです。正真正銘の無垢故の狂気を孕んでいそうでぐっときました
面白い物語がさらに生まれることを願って、つらつら書かせていただきました。私が上で書いたことは、作者様が書きたい物語にそぐわない可能性があります。その時は、バッサリいらない意見は切り捨ててください。意見の取捨選択の権利は作者様にしかありませんので。
この度は、企画への参加と世界観に没頭できる素晴らしい物語をありがとうございました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます