優しい暮らしのワイドショー 

木村れい

第1話 《AIにより仕事は無くなるのか?》

🔶朝比奈美幸(以下、美幸)


 こんにちは!始まりました。新番組「優しい暮らしのワイドショー」!!


 あなたの街のあざと美女キャスター、朝比奈美幸あさひなみゆきです。

 さて、今日のテーマは、【AIにより仕事はどれだけ無くなるのか?】です。


 「AI(人工知能)の発展により将来的には人間が行わなければならない仕事、労働は、あまり残らないのではないか?」そんな論議がされ、話題とされて、久しいですよね。

 えっと、そうしたらあ、アナウンサーの私は失業なんでしょうか?こんなにかわいいのにぃ、え〜ん🥲ゲストコメンテーターの木村さん教えて下さい。


🔶木村玲(紹介はタイトル参照)

 コホン。美幸さんが、かわいいか否かと、失業するかは、とりあえずコメントを控えます。

 

 では、本題です。まず「結論」から、おはなししますね。「仕事が無くなるか否か(この仕事に人間が必要か否か)は、人間が決める」それが結論です。


🔶美幸

 なるほど。つまりはえっと…

 例えば、ファミリーレストランや、居酒屋に行くと注文はタッチパネルですね?配膳もロボットが賢く運びますよ。

 注文を取る人、運ぶ人が居ませんよね。


 あと、セルフレジは日々広がっています。会計の人が居ません。

 そう!例えば〜、7のつくコンビニ店さんでは、店員さんが見ているものの、会計は機械と私達で完結しますよね。


🔶木村玲


 そうそう。タッチパネルは、自分で選びますから自己責任になるでしょ。そんなリスク回避も考えてはいますよね。会計がセルフなのも同じ意味もありますよ。


 あとお客様サポートセンターみたいのが、全て今は、AIがして、対人オペレーターを置かない企業が増えていますね。大手は皆そうです。


🔶美幸


 ほんどですよね!なかなか、聞きたいことが聞けなくて買い物とかで、よく困ったりします。めんどくさいから、もう問い合わせやめちゃいます。

 やっぱり、人が既に居なくて済むような状況に、社会がかわりつつありますよね〜。

 

 これがつまり木村さんの言う、人間が「この労働には、人間が必要ない」と決めたからですか?


🔶木村玲

 そうですね。そんな流れには事実あります。

 まず回りくどいけど、背景を考えて見ましょう。


 ❶として、まず、「労働現役世代の減少」。労働人工が減っている。機械に頼らないと人手がない。それは言えますね。


🔶美幸

 ええ、少子高齢化社会ですよね。


🔶木村玲

 ➋として、単純労働からの人間の解放、そんな視点もあると思います。例えば、印鑑をひたすら3時間押す仕事があるとします。だるいし、眠い、退屈で疲れます。もちろんそれが好きで得意な人はいます。しかし、そのような仕事は「機械にやってもらおう」そんな風にはなるでしょうね。


🔶美幸

 たしかにですね!私も事務系の仕事をしていましたが、単純労働って沢山あります。


🔶木村玲

 ❸として、「利益第一主義、経済第一主義の原則」です。


🔶美幸

 はいはい、利益を生み出すことが会社の「至上課題しじょうかだい」には違いないですよね。利益が無ければ倒産します。


🔶木村玲

 そうそう。利益を生み出す上で1番に重要なのは、ものを作る仕入れるような仕事なら原価を下げたりですけど、1番安易とも言えるのは「人件費の削減」なんですよね。


 非正規雇用、派遣、格差、低所得者層の増加、問題化しています。この間の選挙でも、誰もが口に出していましたね。機械に任せられたら設備投資はいるが、人件費に比べたら安いです。

 AIが進む要因はいくつか、ありますが、❸が大きいと私はみています。



🔶美幸

 で、やはり、そうしたら、このまま、人間のする仕事は、無くなってしまうんですか?



🔶木村玲


次話に続きましょう。

「無くなるか否かは人間が決める」

の理由、詳しく話します。



 

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