第235話愛奈のお願いと祐 女子たちと愛奈
愛奈のお願い(責め?)は続く。
「ねえ、祐君、ツーショットのモデルしてくれない?」
「哲夫先生にも言おうかな」
祐は、完全拒否。
「却下、そんな暇ないし、興味がない」
「別世界の話」
愛奈は、マネージャー吉田雅子にも応援を求める。
「ねえ、雅子さん、祐君、モデルでもいけるよね、いい感じ」
マネージャー吉田雅子は苦笑。
「ビジュアルは問題ないよ、でも、本人にやる気がない」
祐は、話題を変えようと試みる。
「それでね、水着以外に悩みは無いの?」
愛奈は、下を向いた。
「学生になりたいなあと、祐君みたいに」
「今のままだと、容姿だけで、知恵のない女になりそう」
祐は、真面目な答え。
「それは、本人の決めること」
「よく考えて決めたらいい」
「両方は難しいかな」
愛奈も真面目な顔。
「同じことでも、祐君に言われると響くよ」
「何か、うれしい、相談に乗ってくれて」
「これからも、相談に乗ってくれる?」
祐は、軽く頷く。
「わかった」
「ご活躍を」
祐は、そこまで話をして、待機組の女子を部屋に呼んだ。
自己紹介、握手、サインなどを済ませて雑談開始。
愛奈
「祐君も子供の頃は、モデルにもなったの」
「哲夫先生限定だけど、それでお友だちに」
純子
「そういうことを言わないから、この人」
真由美
「秘密主義の人で、いろんな面を隠している」
朱里
「今、音楽動画で、ファンが増えています」
祐は、あまり関心がない。
「アルバイトが重いから、ビジュアルなんて何の力にもならない」
愛奈は祐を心配した。
「祐君は、時々、身体壊すよね、よくなったの?」
これには純子、真由美、朱里三人が同時に首を横に振る。
純子
「改善なし」
真由美
「突然、食欲を喪失します」
朱里
「もう少し食べたらなあと思うことが、あります」
愛奈は、音楽動画で一緒に映るジュリアを気にする。
「祐君は、金髪グラマーが好きなの?」
「昔、私を置き去りにして、金髪グラマーと話し込んでいたよね」
純子の顔が怖い。
「張り倒していい?」
真由美
「私、あの頬を思いっきり引っ張る」
朱里だけが祐を弁護。
「ジュリアさんは、お姉さんみたいなものかな」
祐は、ようやく反論。
「子供の頃の話は、不可抗力、大人と子供、好きも嫌いもない」
「ジュリアは、命の恩人で、かなり年上だけど、大切な人」
そして、女子全員に念を押す。
「今は、アルバイトが重い」
「秋山先生から、また次の原稿もお願いされた」
「だから、そういう話は無理かな」
純子が話題を変えた。
「つかぬお話ですが、愛奈さんのモデル料ってどれくらいなの?」
真由美も気がついたようで、愛奈とマネージャー吉田雅子に
「天平時代とか、十二単とかも似合いそうなので」
愛奈と、マネージャー吉田雅子は、祐の顔を見ている。
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