第165話伊東の別荘にて③女子三人露天風呂

別荘には、4時過ぎに戻った。

私、真由美と純子さんは、恵美ちゃんから、お風呂に誘われた。

「夕焼けを見ながら、露天風呂に」

純子さんも私も、途端にハイテンション。

「はぁーい!」と、声も合った。


恥ずかしさはなかった。

純子さんの、お胸は立派!お腹は本人が言う程ではない。お尻もキュッと上に上がっている。

恵美ちゃんは・・・丸々・・・って感じ・・・それが可愛い。

私は・・胸で純子さんに負けた・・・でも・・・脚は・・・ふふん!(って・・・ここで張り合っても意味はない・・・祐君が見ているわけでもない)(見られたら?恥ずかしい・・・)


三人で露天にザブン、ガールズトークが始まった。

恵美ちゃん

「祐ちゃんは・・・女性の好みは・・・」(おいおい、最初から?)

純子さん

「この間、大学でアイドルみたいな超美少女に声を掛けられたけど、無反応」

「そういうのが基準に無いのかな?」(いいような、悪いような?)

恵美ちゃん

「子供の頃から、お父さんの手伝いで、美女とか美少女は見慣れているかも」

「哲夫叔父さんに写真を頼んで来るモデルは、超一流だから」(その哲夫叔父さんと言えるのが悔しい・・・)(並みの美女とか、美少女では無理ってことかな)

純子さん

「そうなると祐君と仲が良かったモデルさんとかいるのかな」(さすが、核心をつく質問だ)

恵美ちゃん

「祐ちゃんは、文学好きでしょ?その趣味が合う人みたい」

「でも、レベルが違うと、どうでもいいとか」(・・・わかるような・・・マニアック祐君だ)

「そうなると、私たちって、ラッキーかな」(純子さんは、ニコッとした)

恵美ちゃん

「学校の中では、目立つことをしないので、隠れファンが多いらしい」

「祐ちゃんの学校に知り合いがいたの」

純子さん

「俺様タイプでないよね、派手を嫌う」(うんうん、その通り)

「軽い女の子は、魅力に気がつかないだろうね」(私は、軽い女が大嫌いだった)


恵美ちゃんが、突然、頭を下げた。

「お二人には、例の怪我でお世話になりまして、ご心配をおかけしました」

「時々、寝食を忘れて何かに打ち込んで見たり、それで病気、今回は怪我、とにかく体調を崩すの」

「祐ちゃんのお姉さんも、それで心配するの」

「怒ったり叱ったり」


純子さんが、恵美ちゃんの肩を抱いた。

「大丈夫、任せて」(やばいくらいに安心感がある)

私も負けてはいられない。

恵美ちゃんの肩を抱く。

「見張っていますよ、ずっと」


恵美ちゃんは、うれしかったようだ。

涙を流している。


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