第141話 謹賀新年
『遊ぶ気に寿』
年末の紅白歌合戦で、若が好きなアーティストが歌っていた曲の一節。名前を呼ばれたような妄想に浸る至福の瞬間。例年であれば、年末年始は我を忘れて遊ぶ気の南山之寿。
『寿』
新年あけましておめでとうございます。この一言から始まる新たなる日常。祝いを込めた、この一文字。至るところで目にする新年。南山之寿も、もとは目出度い意味の言葉。
本日は遅ればせながら、年始の挨拶。落ち込むようなニュースが流れる中、誰かが笑い、元気が出ることを切に願い話を綴る。
新年と言うと、おせち料理。固定されたメニュー。たまに変わり種として、蟹を投入。ハサミを使って遊びだす姫。蟹のマネをして遊び、やがて若に対して凶器として使用。目出度いのかどうか疑問な風景。
正月の帰省の際に立寄ったショッピングモール。子供の遊び場に立寄る流れに。若は遊ばないので、姫と南山之寿が入場。クライミングやらボールプールやら堪能。踏むと音が出る遊具。ピアノ好きなのか、やたら気にいる姫。ドレミファソラシドと、左右に往復。スピードアップ。スピード感のある反復横跳び。蟹姫と命名。この風景を見ていた瞬間、あることがふと頭に浮かんだ南山之寿。
『MCハマー』
ちょうど姫が履いているのは、サルエルパンツ。往年の名曲が、南山之寿の頭に流れ続けた。
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