一、タクシー運転手さんのお話
先日乗ったタクシーの運転手さんに伺ったお話。
夜10時ぐらいに都内を流していたら、手を挙げるかどうか迷っていて、
それでも乗りそうな雰囲気(乗るお客さんは長年の勘でわかるそうです)の
お客さんが目に入ったので、タクシーを停めて『乗りますか?』と尋ねたところ、そのお客さんは戸惑いながらも、『はいっ』と乗ってた。
しばらく走って信号待ちの時に『先ほど乗るかどうか、迷われてたように見えましたがどうかなさいましたか?』と何気なく聞くと。
そのお客さんは『乗りたかったんですけど、、、、女の人が乗っているのが見えて、、、、でも表示板は空車になっていたので、、、手を挙げていいのかどうか、、、迷っちゃって、、でも運転手さんが声をかけてくれた時には女の人はいなくなってました、、、、』と言ったそうです。
運転手さんは霊感も全くないし、そういうものは一切信じていなかったので、
あまり気にせずにいたんですが、その後もその車にお客さんは乗せた時には
『前に乗せたお客さん女の人ですか?』とか“女の人”がらみのことを何度かだずねられたそうです。
その話を聞いた私がすっかりビビって『その女の人が座ってた場所って、、、私の今座ってるところですか?』って尋ねたら。
運転手さんが急にトーンを落として。
そうそう、ちょうどその辺りかなぁ、なんか車内が冷んやりしてきまんかぁ・・・・・・・
・・・・・・・・・・なんてーねって、私、霊感ないですから、冷感も感じませんって落語のオチみたいなこと言ってガハハと豪快に笑ってました。
ちなみに“女の人”のタクシーは何年も前に廃車になったそうです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます