『つまり君は僕のことが好きって解釈で良いんだよね?』が書けるまで


 日々思うことはあれど、それをどう書いたら良いのか、どこに書いたら良いのか分からない。

 言ってもしょうがない事をこの世の真理が分かっている風に言ってる奴と、肩を並べるのが嫌というのもある。

 他人を見下している時点で同じ穴の狢なのだが。


 そんな鬱憤や自己主張をエッセイではなく、あくまでも作品として昇華させたいという思いは常にある。


 実際に全肯定聞き役なんて現実に求めると一時間数万はかかる。しかもそれは仕事だ。

 ただ、男が愚痴って女が慰めているだけでは最早キャバクラ妄想であり創作にはならない。エンターテイメント性なんて論外だ。

 なので、男女の立場を逆にして、女性のキャラをかなり尖らせた。


 しかも喋ってるだけで何も起こらないので、文字数を増やしたければ現場の状況を説明するしかない。

 そもそも外に居ても見るのはスマホ画面だけなので、『日常』『見た目』『背景』『動作』を文字で表現するのが如何に難しいか痛感している。


 そして、それでも尚オチが無いと作品を書く意味が無いと考えた結果が「つまり君は僕の事が好きって解釈で良いんだよね?」である。爆発オチレベルの強引さというのは自覚しているが。


 実際人が人を好きになる理由を第三者に納得&共感させる必要性など皆無だと思っているし、知りたくもない。勝手に二人だけの世界を作っていれば良いと思っている。


 恋愛小説、とりわけ『最初は他人だったのに数々のイベントを経て徐々に相手を好きになっていく』なんて作品は一生書けないだろう。

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