ハイスペック陰キャは今日も往く

3種のご飯のお供

第1話 世界的アイドルの輝き

「みんな! 今日は俺たちのライブに来てくれてありがとう!!」

「「きゃぁぁぁぁぁぁぁあ! 」」


大ホールに響き渡るような歓声の中、アイドルグループ「fwenderu」は歌い踊る。

メンバー全員、宝石のように煌めきまるで彗星のようだった、その中でも一際一等星のように瞬いていた人物がいた。


その名は山城響(やましろひびき)

「fwenderu」のリーダーで1000年に1人のアイドルと言われた人物だ、類稀なるアイデア力でファンの期待に次々と答えてきた。

更には格闘技はその道のプロを相手に圧勝するほどで、彼が登場するとあたりの空気が変わり、まるで全てを支配するように人々は彼のオーラに呑まれその姿はいっその事神々しさもあった。

しかしいざショーが終わると


「疲れたァァ、もう無理だぁ」

「そう言うなよ、響」

「そうだぞー」


ぶーたら言う響をほかのメンバーがたしなめる

人気絶頂の彼らだがプライベートではただの高校生なのだ、いつものように俺たちは話していると

コンコンとドアを叩く音がする。


「入っていいですよ!」


人が来ると直ぐにスイッチが入る俺たち

これができるようになるまでマネージャーに何度怒られたことか……

内心苦笑しながらスタッフの人の話を聞く


「…では、この度はありがとうございました!」

「「ありがとうございました!」」


挨拶を済ませると俺たちは自分たちの家に帰る


「今日の晩飯なんだろ〜」

「俺は中華がいいなぁ」

「俺は和食の方がいいんだが?」

「んだよぉ、和食しか食べないじゃん薫は」

「そんなことは無いぞ?」


たわいもない話をしているメンバーたちを見ながら俺は1人帰る準備をする、ほとんどのメンバーは寮で生活しているが一部のメンバーはプライベートを優先して自宅などに住んでいる。


俺は3年前に両親を亡くしてから、しばらく寮で生活していたのだが、今は高校の近くにマンションを買いひとり暮らしをしている。

アイドルをする傍ら、高校生としての生活も大事にしているからである。

タクシーから降りて俺は自分の部屋に戻った


夕食と入浴を済ませ寝室に戻る、

本来はここで寝てしまいたいのだが

俺は高校生でもちろん勉強がある

しばらく勉強して俺は眠りについた……






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