mpと日記

1-3 mp

1-3

1000、


本のタイトルが読めた。


召喚特典っていうやつかしら?会話もフツーにできたし、本のタイトルもわかる。

目の前には、幾何学模様のような文字。それでも、その文字らしきものに振り仮名が振られているように読める。


「読書が楽しめそうね。」素直に嬉しい。趣味読書なのよね。

入り口に近い本棚から見ていたけど、経営学の棚のようなので、奥へと進む。窓からは麗かな陽射しと、ふわっと風が入ってきた、春のような気候だ。私がいた時には、夏を感じる気候だった。とても住みやすそうだなと思う。



書斎

天井まで届く本棚

辞書のような厚堅い装丁の本が並ぶ

ふわふわと光が散らばるのを追いかけながら奥へと進む。


お目当ての本があるのかな。

おすすめを探しに行くようにふわりとただよう光、幼精の軌跡をねで辿った。

図鑑

領の歴史

観光案内(地図付き)

妖精図鑑

精霊の信託


折り畳まれた紙に書いてある

この領地の地図と見所が絵とともに記されていた。


高価なものだろう。ずらっと並んでいるのは流石領主の屋敷と言ったところなのだろう。

こんなところを自由にしていいなんて、セキュリティはどうなっているんだろうか?


私が心配したくなってきた。


チカチカと明滅がかまって欲しそうに光る。

その様子ファンタジーの世界でのほほんとしが気分になった。



妖精図鑑は見たいわね。

けど先に見ておくべきは、観光案内の地図か。



大きな湖を囲んで、花畑が広がり、魔の森が外界にある。

そして、丘の上に城があるらしい。



花畑を通り、泉のその向こうこの地を治める

兵の砦屋敷は、谷に阻まれ精霊に好かれたもの、選ばれた者にしか訪れることを許さな


へえ。

染色糸、刺繍有名かあ。


糸が取れる、羊なんかを飼っているかもしれないわね



城、湖その近くに花畑。「後は森に囲まれてるのかあ。」乗り物を使って移動と言えば馬かな。ファンタジーの乗り物も期待できるかもと心躍る。


誰に借りる許可を求めれば良いんだ?

次男の人かなと思いながら、一冊重い本を開いた。図鑑は色のない学術的な本のようだ。効能や植生のことが書いてある。


花言葉とかあるのかなあ。


精霊や妖精がいるのなら、他にもファンタジーの生き物がいておかしくない!ドラゴン、ユニコーン、魔物。

「見てみたいなあ。ファンタジー生物」


そう呟くと、幼精が窓の外に出て行った。


この書斎の主だろう。

次男様だ。


「読めるのですか?」



「今度は散歩かな?」その後をついて行った。庭に続く扉を開け、すんなりと迷路の入り口に誘われていった。

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