第47話 朱里

アカネ「…敵対反応の消滅を確認。戦闘終了です。お疲れさまでした」


遠縁 「…さすが講師。いや、お父さんですね」


杉谷 「…いや、僕じゃないよ。頑張ったのは、あの子自身ですよ」


遠縁 「それでもですよ」


皇  「先輩だってすごいね。あつくなかった?」


遠縁 「いやぁ今も若干熱いよ。後輩くんもありがとうね。こう治してくれて」


杉谷 「皇さんもありがとう、君がいなかったらアカネちゃんもこうして今も無事で

   はなかったからね」


皇  「褒めても何も出てこないよー!…ま、怪我したら治さないと」


遠縁 「あとはあれを返すだけだね」


KP  さて、特になければ時間を進めます。よろしいですか?


皇  はい


KP  それでは…


KP  どんどんと空が赤くなっていく。空に浮かんだ歯車は破壊され、ついにかの

   神が街へと降りてくる。数メートル進むたびに、あなた達の身体は燃えあがる

   ように熱くなることだろう。HP-1d3+1


《皇  1d3+1 (1D3+1) > 3[3]+1 > 4》


《遠縁 1d3+1 (1D3+1) > 3[3]+1 > 4》


《杉谷 1d3+1 (1D3+1) > 1[1]+1 > 2》


[ 皇  ] HP : 9 → 5


[ 遠縁 ] HP : 11 → 7


[ 杉谷 ] HP : 12 → 10


遠縁 「熱い!」


KP  身体が燃えるように熱い。だが、ついにその呪文は完成する。屋上に刻まれ

   た魔方陣が煌めき、アイーダ全体に巨大な魔方陣が幾重にも重なり回転する


KP  そして、原初の炎が地上へと到達するその瞬間、巨大な門が開かれ、吸い込

   まれるようにそれは消失する。原初の炎の退散は、完了した


遠縁 「はぁ…はぁ…終わった」


皇  「やっと終わったぁ…」


杉谷 「…みんな、大丈夫ですか?」


遠縁 「熱かったけど、大丈夫ですな」


皇  「ものすごく熱い」


杉谷 「応急手当ができればよかったのですが、あいにく私は知識があまりなくて…

   朱里もアカネちゃんも大丈夫だった?」


遠縁 「とりあえず・・帰りますか。みんなの元に」


KP アカネは頷きますね。朱里は特に反応しませんが無事みたいです


遠縁 「彼も連れて、帰りましょうか」


皇  「だねー。後始末面倒くさそうだな…」


杉谷 「そうだね。朱里、こっちにおいで。一緒に帰ろう(手を差し出す)」


KP  では俯きながらも手を取りますね。それでは帰るという事で?


遠縁 あー穂村さんも、つれていきますかね


KP  わかりました。では、あなたが穂村へと近づけばですね。ふらりと、彼は立

   ちあがります


穂村 「…ああ、やってくれたな」


遠縁 「穂村さん。もう終わりです。もう終わりにしましょう?」


穂村 「…終わりに…か。ふざけるなよ」


穂村 「あきらめることなんてできるわけがないだろう?はは、何度でもやってやる

   さ」


遠縁 「穂村さん・・・」


KP  彼は再び何かを呟こうと口を開く。その瞬間だ。あなた達の目の前を赤い軌

   跡が走る


KP  あなた達の前に立っていた穂村は、アカネの斬撃によって吹き飛ばされ、フ

   ェンスへと激突する。そして、その勢いのままアイーダのビルからずるりと落

   ちていくことだろう


皇  「え、あ、アカネちゃん?!」


遠縁 「マキナくん!?」


杉谷 「!?」


遠縁 「穂村さん!」


アカネ「…敵性と判断しました」


皇  「いや、でも突き落とすのは…」


KP  さて…全員聞き耳どうぞ


《皇  CCB<=45 【聞き耳】 (1D100<=45) > 58 > 失敗》


《遠縁 CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) > 93 > 失敗》


《杉谷 CCB<=55 【聞き耳】(1D100<=55) > 100 > 致命的失敗》


KP  …わお


遠縁 あ、チケットで振りなおしは?


KP  100ファンはチケットで打ち消しても失敗は打ち消せませんね


遠縁 なるほど


KP  さて…と…まあ…順当か


《KP シークレットダイス》


KP  ふは…運良いなぁ(白目)


KP  さて、ではですね


KP  その瞬間だ。杉谷さん、貴方の隣にいた朱里がふと顔を上げた


KP  彼女は少し目を伏せた後、貴方の手を振りほどく


杉谷 「!?朱里!?」


KP  そしてあなたを突き飛ばし、屋上の角まで走っていくことだろう。そして、

   フェンスに背中を預け、貴方の方を向く


朱里 「……ありがとう、お父さん。…さっきの、嬉しかったよ」


杉谷 「朱里…何をする気だ…戻ってきなさい!!」


KP  彼女はそう言ってあなたに微笑む。そしてチラリとアカネに視線を合わせた


朱里 「…そっか。"届いた"のは…私だけか」


遠縁 「まさか!」


皇  「先生!制御装置を!!」


KP  彼女はそう笑うと、フェンスの上に立った


KP  もはや、リモコンを取り出している時間はなかった。「あの時穂村の呟きが

   聞こえていれば」そんな思考があなた達を襲う中、彼女は、そのまま空に背中

   を預けるようにふらりと倒れた


KP  彼女は落ちていく。そして次の瞬間には、目の前に巨大な爆風が発生し、爆

   音と共にあなた達は吹き飛ばされる


KP  地面へと倒れ込んだあなた達の目の前に、からりと隊服のボタンが一つ、転

   がっていた。全員正気度喪失1d3/1d6。杉谷さんのみ1d3+1/1d6+1


遠縁 「っっっっ」


《皇  CCB<=53 【SAN値チェック】 (1D100<=53) > 55 > 失敗》


《杉谷 CCB<=8 【SAN値チェック】(1D100<=8) > 47 > 失敗》


《遠縁 CCB<=34 【SAN値チェック】(1D100<=34) > 18 > 成功》


《皇  1d6 (1D6) > 2》


《遠縁 1d3 (1D3) > 1》


《杉谷 1d6+1 (1D6+1) > 2[2]+1 > 3》


[ 皇  ] SAN : 53 → 51


[ 遠縁 ] SAN : 34 → 33


[ 杉谷 ] SAN : 8 → 5


杉谷 「朱里ィイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!」

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