第23話 向日葵の示した光(向日葵)

太陽が隠れて幾年も経った。


子供は空を灰色と覚え、大人は白く血管の透ける肌に絶望する。


人々からは笑顔が消えた。


フードを目深に被り列をなして虚に彷徨う。


光を求めて雲の薄い場所へ。


ある日彼らは向日葵を見つけた。


小さくて弱々しい。


それでも空を仰ぐ姿に人々は涙を流し、花を囲んでひれ伏した。

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