15.最後の選択

 彼女の葬式から数か月がたち、今日で百歳の誕生日を迎えた夜だった。

「父さん、父さん。しっかりして!父さん」

「父さん、父さん。死なないで。」

「あー………」

『これで、最後の選択だ。お前は死んだ後、現実の世界に戻るがどれかの時代に戻れるとしたら、どの時代に戻りたい?』

「二十歳の誕生日。」

『よろしい。戻してあげよう。』

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