自然観の東西論
貴方は自然がどのようなものだと思うか。私は自然は全ての源であると思う。他にも心が落ち着く、美しいもの等がある。1997年開催の環太平洋諸国の子ども・学校・社会における科学観の形成に関する国際学術研究―認知論的パースペクティブ―によると東洋のこの考えは西洋人には理解不能だという。何故だろうか。
東洋では自然災害が多い。地震に注目し世界震源マップを見ると日本は赤点で覆われ見えない。しかし、西洋はイタリア以外では殆ど赤点が存在しないのだ。何より今日我々が体験している台風等他の災害も多い。土地条件より東洋人は生活に自然から良くも悪くも影響を受けている。対して災害の影響が少ない西洋人には自然は大人しく見える。
東西間では建築にも違いが見られる。災害の多い東洋は木造建築で耐震性能等の高い建築物が多い。自然の脅威より身を護る為の工夫が施されている。西洋では石造りの建築物が多い。災害の少なさから東洋のような工夫はあまり見られない。それぞれ理由があり古くから残る建築物がある。
西洋人の考えが分かる言葉としてSave the earthがある。自然は弱いから強い人間が守るべきという事だ。守るとは強者が弱者をという本質を持つから人間が自然より上位の存在との考えが分かる。また宗教的観点から見てもキリスト教は自然支配という考えを持つ。死者蘇生という考えもそこから来るのだろう。逆に東洋は田の神という存在があることが自然が人間より上位の存在という考えが分かる。それどころか大きな差があると考えている人も少なくないだろう。一つの災害で大きく生活が変わってしまうから。よって自然に身を任せ調和するという考えが強い。
このように東洋と西洋では考え方が根本的に違うのだ。自然と調和し自然を敬う東洋は自然と共生する。自然を支配し下に見る西洋は自然を守る。この違いから東洋の考えが肯定否定どちらも出来ず理解不能になるのだ。
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