④-7

 一枚の生漉きずきの和紙がひらひらと揺れながら宙に留まっている。朱砂すさで〝声聞現しょうもんをあらわす〟と書かれたその和紙は霊符と呼ばれる陰陽術の道具である。暗闇に青白く浮かび上がった文字が、交信中であることを示している。

「悪い、彦一。伊澄ちゃん行かせちまった」

『……』

 孝二郎は彦一と、霊符を使用しての念話を交わしていた。念話は陰陽術の基本的な交信手段だ。木蘇にも星見ほしみ師や占術師と呼ばれる民間の陰陽術士がいるが(官人陰陽術士のまがい物として総本山からは軽んじられている)、孝二郎は幼い頃、京の正統な陰陽術の指導を受けていた。そのため下位の術士に使用許可が与えられている陰陽術は扱える。修行をまともにする気がなかったり教師との相性が悪かったりしたこともあって、中級程度の技術までしか修められなかったのだが。

 孝二郎は霊符を通して彦一にこれまでの経緯を説明した。霊符から、深い溜息が聞こえてきた。

「伊澄ちゃんは今その谷口さんって人の家に向かってる。軌道敷から南東へ三百メートルくらいの場所だ。別荘地の下から二番目か三番目くらいの家らしい。そっからも見えるだろ?」

『……なんであの娘はじっとしてられないんだ……』

「はは、誰にも止められねえな、伊澄ちゃんは」

『笑い事じゃない』

「後は頼んだ、彦一」

『……お前も早くくだれ。直に水樹沢一帯が戦場になる』

 下部から熾った火が上部へと燃え広がり、霊符を焼いた。交信が途絶えた後、孝二郎は車を動かし来た道を引き返した。途中の分岐で警報車は白樺平迂回路方面へと向かったはずだ。こちらは参王橋方面へと進む。潔乃と離れて本当に良かったのか。孝二郎は自問自答した。

(しっかし肝の据わった子だな)

 そもそもこんな状況で外に出させる訳にはいかなかったのだが、押し切られてしまった。自分が道案内すると言って取り仕切って、年の離れた孝二郎に対しても臆さずに頼み込んできた。先程の車内でのやり取りもそうだ。地元の人間である自分よりもよっぽど奥木蘇地区のことに詳しいんじゃないかと思うくらい指示が的確だった。参王橋の近くにお堂があるなんて、孝二郎は知らなかった。

(すぐに見つかりゃあいいが……)

 実際には日登江やフミ以外にも、安否不明者はもっといるだろう。天里は月陰の間に籠って水樹沢の大黒蛟の動向を観測しているため彼女の千里眼は頼れない。天里だって全能の神ではない。面積の小さな県程の広さがある木蘇地域の、どこで今何が起こっているか。その詳細を把握しきれる訳ではない。それに、優先的に保護すべき高魂力保持者は木蘇地域全体で二十名弱いる。そちらにも人手を割いているため安否不明者の捜索に人員を確保できなかった。

 孝二郎は一つの疑問を抱えながら、祈ることしかできなかった。何故天里は危険と分かっていてなお、潔乃が木蘇へ来ることを許可したのだろうか。木蘇を守る土地神としての判断があったのではないか。それに潔乃の、覚悟が宿ったような瞳。自分でも信じたくないような予測を立てる。もしかしてあの子は――

 突然、大地が揺れた。孝二郎は反射的にハンドルを切りブレーキペダルを踏み込んだ。急ブレーキが掛かった車体が前のめりになって傾く。車体が安定した後、孝二郎は伏せていた顔を上げて前方を凝視した。上から振ってきた奇怪な物体が道を塞いでいる。ヘッドライトに照らされたその物体は、緑色の皮膚が粘液で覆われた、蛙の手の様に見えた。崖下から巨大な蛙が手を伸ばしているという様にしか見えない。状況を整理する前に、蛙らしき怪異がこちらに向かって手を振りかぶってきた。

「おいおいおい、冗談キツ――」

 弾き飛ばされた衝撃で車体がひしゃげ、制御を失った車は、そのまま暗がりの崖下へと吸い込まれていった。


 苔むした原生の森を灰褐色の二頭の獣が駆けていた。体長二メートル以上はある大型の狼だ。深い森に反響する雨音と白く泡立って流れる濁水。ぬかるんだ地面をものともせず、風のように疾走していた。背後には全長六メートル程の複数の黒蛇――蛟が大口を開けて襲い掛かってきていた。

 片割れより一回り小さい体躯の狼が、前方に現れた巨木を避けようとして石を踏み外した。バランスが崩れ途端に走る速度が落ちる。それを見逃さなかった一体の蛟が、狼を目掛けて突進してくる。そこへもう一方の狼が立ち塞がり、両者が互いにぶつかり合う――その刹那。

 暗灰色の空から、無数の火矢が降ってきた。自然落下するよりも速く、地面に強く引き付けられるように突き刺さる。狼を追っていた数体の蛟の身体を大量の矢が貫き、瞬く間に黒い炎が身体中を覆った。おぞましい金切り声を上げて蛟は地面を這い擦り回った。

 灰褐色の二頭の大狼が遠吠えた。時刻はおよそ昼の十二時半。戦いの狼煙が上げられた瞬間だった。


 水樹沢原生林は木蘇の最北に広がる天然林で、ヒノキやサワラなどの針葉樹とブナやミズナラなどの広葉樹が混生する貴重な森林資源である。一級河川である木蘇川の水が生まれる場所として知られ、標高は約千三百メートルで円窟神社よりも三百メートル程高い場所にあり、面積は東京湾に面する有名テーマパーク二個分にも及ぶ。樹齢四百年を超える巨木が鬱蒼と生い茂るこの樹海は、現在、普段の静謐さが嘘のように、膨大な禍々しい気に荒らされていた。

(二九……三十……)

 彦一は八方睨みと呼ばれる開けた岩場で、崖下に広がる水樹沢を見渡していた。左手には二メートル半はあろうかという深紅の大弓を携えている。通常の和弓と比べて何倍も太く重く、下端にあるアンカーを硬い岩盤に突き刺して使用する。弓掛を装着した右手には矢のように形作られた黒炎が握られていた。弓掛は悪鬼と化した大鹿の物の怪を狩った際にその革で作らせたもので、黒炎の征矢を操る際に手指の負担を軽減する効果があるため重宝していた。弓掛のお蔭で連続して弓を引ける。八方睨みへ着いてからおよそ一時間十五分。彦一は地中から次々と湧き出てくる蛟を既に三十体始末していた。


 天里、大黒蛟の様子はどうだ。

 まだ具体的な居場所が分からん。蛟の発生状況を鑑みると一の沢付近が怪しいね。楔石は作動させられそうかい?

 ああ問題ない。……それと、天里。伊澄さんは白樺平に辿り着いたか。

 見てみよう。……ふむ、あと数分というところかね。その行方不明者の姿は儂からは確認できない。無事であってくれればいいが。

 ……早く下ってくれ……

 あの子の側にいてやりたい気持ちは分かる。だが今は耐えてくれ。楔石を作動させたらみこまを遣わせよう。それまでは征矢で支援するしかない。


 もどかしい気持ちを持て余して無意識に唇を噛みしめていた。天里の言う通り、今持ち場を離れるわけにはいかない。楔石の結界は玄狐の黒炎で作動させる必要があるからだ。大黒蛟が動き出したらイオシフとジーナが結界の範囲内へ敵を追い立てる手筈になっている。五つの楔石に火を灯して、結界内に敵を封じるのだ。災害級の化け物を自由に暴れさせてやるつもりは毛頭ない。

 彦一は弓を構えた。今はできるだけ蛟の数を減らしたかった。大黒蛟から生まれた蛟は非常に攻撃的な性質を持っており、野生動物や他の物の怪を積極的に襲い水中に引き込んで捕食する習性がある。無論人間も例外ではない。また、共食いも当然のように行われ、弱小個体を喰うことで魂力を蓄える個体がいる。そして長い年月を掛けて魂を肥大化させた超大型の個体が、大黒蛟と呼ばれるようになる。

 彦一が三十一体目の蛟を仕留めた時だった。轟々と大地が震え、直立していられない程の振動が水樹沢全域を襲った。長く重い、最大級の地響きだ。最悪のタイミングで怪物が目覚めることになってしまった。

(っ……こんな時に……)

 胸中で悪態を吐いて白樺平別荘地方面を睨んだ。彦一はいつでも黒炎を放てるように弓を強く引き絞った。


(良かった……! まだあるっ……!)

 フミの自宅に辿り着いた時、最悪の想像が現実にならずに済んだと安堵した。古い造りの家だがしっかりとそこに佇んでいる。走行中に大地が縦に激しく揺れたため山が崩れたのではないかと思ってしまっていた。潔乃は車が停車するや否やドアを開けて飛び出し、玄関へ駆け寄った。

「日登江さん谷口さん! いますかっ⁉ 迎えに来ました!」

「おーい! 聞こえますかー⁉」

 電気は付いておらず中に人がいるのか一目では分からない。ダム職員も一緒になって玄関扉を叩きながら家の中へ向かって叫んだ。すると、バタバタと人が走る音と共にランプのぼやけた灯りが近付いてきた。がらがらと、玄関扉が横にスライドした。

「きょんちゃんっ⁉」

「日登江さんっ……!」

 無事だった! 潔乃は思わず日登江の頭を抱き寄せた。それから身体を離し彼女の目を見つめると、日登江は丸くした目をくしゃりと歪ませて、

「きょんちゃん、私、もうだめかと……」

 涙を浮かべながら声を詰まらせた。

「もう大丈夫です。ダムの職員さんが防災館に送ってくれます。早くここから逃げましょう。谷口さんは中にいますか?」

「そうフミさん! 私フミさんと一緒に逃げようと思ってここに来たんだけどね、フミさんが、怯えちゃって、立ってくれないんだよっ。私ひとりじゃフミさんを抱えられないから逃げられなくって! フミさんは居間にいる! 隅っこで蹲ってるよ! どうしてか、蛇がいるって聞かないんだよ……!」

「えっ……!」

 背中に悪寒が走った。蛇という単語にひどく動揺した。潔乃は周囲を見渡した。よく目を凝らすと、家の周りの地面に黒いコールタールのような染みができており、それがうぞうぞと蠢いているのが分かった。

「片桐さんっ! 谷口さんを、連れてきてくださいっ!」

「えっ⁉ ああ、うん、分かったよ!」

 ダム職員の片桐を玄関に押し込み、潔乃は扉を閉めた。そして黒い粘液と対峙した。どろりとした液体の表面が波打って、隆起していく。それは次第に、両手で掴みきれない程の太さがある紐状の物体を形作り、潔乃の目の前に姿を現した。先が二股に別れた真っ赤な舌を出し入れする。全長十メートルはありそうな、黒い蛇だった。

 潔乃は蛇――蛟から目を離さずに、後退りをした。蛟はとぐろを巻き高い位置から頭をもたげ潔乃の様子を窺っていたが、やがて大口を開けて威嚇すると、滑り込むようにこちらへ向かって移動を始めた。

(私が引き付ければっ……!)

 潔乃は走り出し、家の裏手へ回り込んだ。フミには蛟が見えている。つまり、襲われる可能性があるということだ。フミは老女だから簡単には逃げられないだろう。自分が注意を反らしている間に逃げてもらわなければ。潔乃は走りながら後ろを振り返った。蛟はまだ自分の数メートル後方にいた。幸い、地上での移動速度はそれほど速くないようだ。これなら逃げ切れる――そう思って前に向き直った時だった。目の前に、大きく開かれた蛇の口が迫っていた。

(――――っ!)

 きつく目を閉じて顔の前に両手をかざした。食べられる。根源的な恐怖が全身を支配し硬直させた。潔乃は車を降りる前に懐から取り出していた守り刀を、ぎゅうと握りしめた。

 その時、閉じた瞼の先で、白い光が弾けた。驚いて目を開けると、守り刀から飛び出した光が弧を描いて煌めいているのが見えた。光の一閃は蛟の首を刈り取り、悲鳴を上げる間もなく胴体から切り離された頭が、ぼとりと地に落ちた。

 パニックで心臓がドクドクと脈打ち、潔乃はその場に座り込んでしまった。しかし次の瞬間には我に返り、前に崩れながらも背後に視線を向けた。そうだ、もう一体いるんだった――!

 暗闇の空が灰白色に揺らいだ。そこから無数の炎が降ってきて、地面に縫いつけるように蛟の身体を頭から尾に掛けて貫いた。蛟は一方的に全身を穴だらけにされ、黒炎に焼かれて消滅していった。

(彦一君だっ……!)

 見覚えのある黒い炎に胸が熱くなって潔乃は空を見上げた。姿は見えないが、確かに彦一が見てくれていると、そう感じる。潔乃は自分を奮い立たせて身体を起こした。腰を抜かしている場合ではない。次の蛟が現れる前にここを離れなければ。

「きょんちゃんどこっ? 何をしてるのっ?」

 玄関の方から日登江の声が聞こえた。潔乃は急いで家の正面へと戻った。

「ごめんなさいっ。何でもないんですっ。早く行きましょう!」

 日登江と合流して全員を車へ促した。フミは片桐に背負われていた。車に乗り込んでしまえばもう大丈夫だ。あとは安全な場所へと逃げるだけで――

 安堵したのも束の間、再び、大地が揺れた。それほど遠くない山の斜面からメキメキと木々が薙ぎ倒されていく音がして、目を見張った。拓かれた大地から巨大な、蔓状のものが天へと伸び、不気味にその身をくねらせていた。暗くてはっきりと姿を捉えられないが、それは蛇の尾のように見えた。

「山が……!」

 日登江も片桐も空を見上げていた。木々が轟音と共に倒れ落ちていく様を、呆然と見守っていた。早く逃げなければならないのに、どうしてかその場所から目を離せなかった。

 ヒュンと、空気を切り裂くような鋭い音が聞こえた気がした。次の瞬間には遠い複数の場所から火柱が上がり、それらを支点にして黒炎の幕が急速に広がっていった。大地から湧き上がった白黒のオーロラのようだと思った。潔乃は二人の腕を掴んだ。

「早く車へ!」

「う、うん……」

 放心状態の二人を引っ張って車へ連れて行く。動き出せば足取りは問題なく、三人とも大雨の中を小走りで駆け出した。片桐の背中でフミがぶつぶつと何かを呟いているので、潔乃は彼女の口元に耳を寄せた。

「べんてんさまが……おっこちたら……」

 フミは皺の深い顔をさらにくしゃくしゃにしてしきりに、べんてんさま、べんてんさまとささめいていた。白樺平には、その昔大洪水に見舞われた際に巨岩が土砂の流入を防いで一つの集落を守ったという言い伝えがあった。そのため木蘇の中でも白樺平は特に磐座いわくら信仰が深く根付いており、その巨岩が弁天様と呼ばれ祀られているのだった。

 潔乃は震える老婆の背中をそっとさすった。

「おばあちゃん、大丈夫。木蘇にはとっても強い神様がいるから……きっと私たちを守ってくれる」

「……」

 フミは皺に埋もれたような小さな目を見開いて、潔乃の顔をじっと見つめた。それから二、三度静かに頷くと、眩しそうな、控えめな笑みを見せた。


 車へ乗り込むと、運転手が即座に車を走らせた。フミの家が瞬く間に遠ざかっていく。潔乃は後ろを注視したが、追い掛けてくるものは無さそうだった。細かく震える肺から深い息を吐く。すると、三列シートの一番後ろに座っている日登江が身体を寄せ、二列目の潔乃に声を掛けてきた。

「きょんちゃん、本当にありがとう。職員さんも、ありがとうございます」

 いつも快活でしゃっきりとしている日登江が涙声になって頭を下げた。土砂崩れでいつ潰されるか分からない、停電で部屋の中は真っ暗、何故か携帯電話は繋がらない、日登江の軽自動車では洪水の中をまともに走行できない。そんな状況でどんなに心細かったか計り知れない。潔乃は微笑んで、無事で良かったですと返答した。

「さっき木蘇には神様がいるって言ってたけど、私にはよっぽどきょんちゃんが神様みたいに見えたよ。きょんちゃんは勇気があるね」

「……ううん、そんなことない。私の中に最初からあったんじゃないんです。勇気を、貰ったんです」

「えっ?」

 そのまま話を終わらせた潔乃に日登江は不思議そうな表情を浮かべつつも、それ以上は詮索してこなかった。代わりに自分の夫と連絡が取れないことを話題に出し、潔乃はそれに答えるためこれまでの経緯を説明した。夫が無事であることを知った日登江は泣きそうになりながらも笑顔を作って、良かった、良かったと何度も声を漏らした。車内の空気が次第に和らいでいくのを感じて、潔乃は今度こそ安堵した。それでも、今なお最前線で戦っている大事な人たちのことを、思い続けた。

(彦一君……どうか無事で)

 潔乃は孝二郎の守り刀と首からぶら下げた巾着を握りしめ、離れていく水樹沢の森を見つめていた。


 大黒蛟を上手く結界内に捕らえられた。これで下流に侵攻されることはない。討ち漏らした蛟は流れていくだろうが、機動力と戦闘力を兼ね備えた歴戦の勇士が寝覚谷で待機しているから、お蔭で目の前の親玉に集中できる。彦一は弓の構えを解いた。

「みこま、ありがとう。もういい」

 そうやって弓に話し掛けると、ミネバリ製と思われた大弓がぐにゃりと歪んでその形を変え始めた。しばらくするとそれは人型を形成し、小柄で愛らしい、普段のみこまの姿へと戻った。

「俺は水樹沢へ下りる。みこまは伊澄さんの安全を確保してくれ」

「承知しました! 彦一さま、お気を付けて!」

 みこまは素早く指示に従い、再び変化の力を使った。ムササビの姿に化けると八方睨みから飛び立ち、深い山の中へと滑空していった。それを見届けた後、彦一も崖下へと飛び下りた。落ちながら、彦一の身体が黒炎に包まれた。着地した時にはもう玄狐の姿へと変わっており、雨で消して消えることのない火種を燻らせた巨獣は、暗澹たる森の中へと消えていった。

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