第2話 あける→とびら

わたしはながきねむりからさめ、

ひつぎからおきあがった。

そしてまおうのげんしつのとびらをゆっくりと

ひらき、ろうかへとでた。

なんということだ。

わたしはたいせつなことをぼうきゃくしていた。

まおうのちかきゅうでんは

ひのひかりのささないやみのおくそこに

あることをわすれていたのだ!

たいようもほしのあかりのとどかないばしょを

なんのあてもなくてさぐりですすんでいく。

うわぁ。わたしはなにかにつまづき、

ころび、そしてせきづいをへしおってしまった!

ああ!ああ!なんということだろうか!

ここはあらゆるひかりをきょぜつする

あんこくのちかしんでん!

とうぜんあしもとをてらすひかりなどない!

わたしはゆかにあったなにかにあしを

とられてしまっていたのだ!

おそらくはぼうけんしゃどものしがいか、

またはゆかのつなぎめいしゆかなのか。

こうかいしてももうおそい。

えいえんにてんじょうをみつづける

わたしにたいし、ひかりのめがみが

ちょうしょうしているきがした。

ざんねん!わたしのふくしゅうのたびじは、

ここでおわってしまった!

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