第2話 フォーカス台湾によって「台湾の幻想」から目覚める

  とはいえ、中国の人民網日本語版は、ほとんどバイアスのかかった記事は見当たらないにもかかわらず、台湾のフォーカス台湾は、かなり宣伝・煽動・洗脳色の濃いニュース媒体です。


 AAA. 「安部晋三の死」に関するニュース

 例えば、ここ数日来、日本の元首相である「安部晋三の死」に関するニュースに関して、人民網日本語版では「安部が死んだ」という事実だけ一回です。


 一方、フォーカス台湾の場合;

 ○ 安倍氏死去/安倍氏、台湾訪問を快諾していた 謝駐日代表が哀悼の意

 2022/07/08

 ○ 安倍氏死去/蔡総統「国際社会の重要なリーダーと台湾の大切な友人失った」

 2022/07/08

 ○ 安倍氏死去/安倍元首相、台湾との関係深く=一貫して台湾を支持、政界と友好的関係保つ

 2022/07/08

 ○ 李登輝基金会「暴力を非難」 安倍元首相銃撃/台湾

 2022/07/08

 ○ 台南市で山口県の伝統工芸品90点超展示 安倍元首相悼み黙とう/台湾

 2022/07/10

 ○ 安倍氏死去/安倍元首相の弔問記帳受け付け 日本の対台湾窓口機関

 2022/07/10

 ○ 安倍氏死去/政府機関で半旗 安倍氏への弔意と感謝表す/台湾

 2022/07/11

 ○ 安倍氏死去/蔡総統が日本の窓口機関弔問 安倍元首相悼む「台湾の永遠の良き友人」

 ○ 安倍氏死去/頼副総統、安倍元首相の弔問で訪日=断交後最高位/台湾

 2022/07/11 16:52

 ○ 安倍氏死去/台湾・基隆市、山の斜面に「台湾の親友」の文字 安倍氏追悼

 2022/07/12

 ○ 安倍氏死去/日本の窓口機関に1500人が弔問 「日台間の絆は無数の心」/台湾

 2022/07/12

 ○ 安倍氏死去/頼副総統、安倍元首相の弔問で訪日=断交後最高位/台湾

 2022/07/11

 ○ 【写真特集】台湾、安倍元首相を追悼 政界から民間まで広がる

 2022/07/11

 ○ 安倍氏死去/頼副総統、安倍元首相の自宅弔問 友人として増上寺訪れ焼香/台湾

 2022/07/12

 ○ 安倍氏死去/頼副総統、安倍元首相の葬儀に参列 今夜帰国/台湾

 2022/07/12

 ○ 安倍氏死去/「安倍晋三」回転すると「心是台湾」に 台湾人デザイナーの作品に反響

 2022/07/13

 ○ 安倍氏死去/2日間で4000人以上が弔問 馬前総統ら政治家も続々/台湾

 2022/07/13

 ○ 安倍氏死去/台湾有志、日本の新聞に安倍氏追悼の全面広告 感謝の思い伝える

 2022/07/15


  政治の世界で「死者の政治利用」は常識ですが、そのいい見本が、上記のプロパガンダ記事による「台湾人は日本人の友達」という印象操作でしょう。

 しかし、これだけ露骨に「台湾客家と日本の元首相はお友達」という宣伝によって、台湾客家の存在感を日本人に印象付けようとする「貪欲さ」とは、さすが東洋のユダヤ人、台湾客家の面目躍如というところでしょうか。

 因みに、日本では早速、こんな歌が作られました。


[3443]「 安倍が死んだ 讃歌 」を作りました。 http://snsi.jp/bbs/page/1/

 投稿者:副島隆彦

  投稿日:2022-07-21 02:57:24


  副島隆彦です。今日は、2022年7月20日(水)です。

  私は、「 安倍が死んだ 讃歌 」 を作詞しました。作曲(伴奏曲)は、まだありません。誰か才能のある人が、作ってください。  副島隆彦 記 

 BBB. 企業のためのニュース

  また、フォーカス台湾では、2,000万人の国民よりも、その内に存在する10数万人の台湾客家人が強い関わりを持つ企業のためのニュースが多いのも特徴です。


 ○ 台湾・統一グループ運営の「セブン-イレブン」 1万店目が台南にオープン

 2022/07/12

 ○ 楽天モンキーズ、前期V 監督「年間優勝目指す」/台湾プロ野球

 2022/07/11

 ○ チャイナエアライン、受託手荷物「個数制」を全路線で採用

 ○ 台湾セブン-イレブン カップのレンタルサービス開始へ(年間を通して、セブンイレブンの記事が非常に多い)

 ○ 電動スクーター「Gogoro」 女性ターゲットの新車発表 (この会社も台湾客家と関係が深いのか)

 ○ イカリコーヒー、ブランド刷新 「いかり」下ろす海イメージ 台湾=写真は同社提供








 CCC. 両新聞に見る個性の違い

  私がこの一年間、両新聞を拝見させていただき感じたことは、


 ① 人民網日本語版は、ありのままでストレートな中国人の個性がよく反映されている。全体の感じが「おおらか」で「純心」で、何事も「ありのまま」という感じ。

  例えば、外交問題で、下品で教養のないアメリカ政府高官や報道官の、いかにも薄っぺらなプロパガンダ的言質に対し、いちいち真面目に、きわめて真摯に、筋の通った道義を以て応対している。中国古来より標榜されてきた「徳の政治」ですね。


 ② フォーカス台湾の場合、事実を伝えるというよりも、かなりバイアスのかかった(ニュース作成者の意図が色濃く反映された)、宣伝・煽動・プロパガンダ的な印象を受ける。










 DDD.フォーカス台湾の「他人に責任をなすり付ける」という特性


  例えば、過去にこんなニュースがありました。


「日本製のエレベーターが故障した」

「故障した電車のモーターは日本製だった」

「韓国製の電車は1年間に700回も故障した」等々。


  個人で購入した商品に欠陥があった、と騒ぐのは仕方がない。

  しかし、国家として・企業として・自治体として購入して運用するからには、どこの国の製品であろうと、完全にメンテナンスができる準備と力を備えてから行うものであり、組織として購入し公益に具する目的で使用するのであれば、それら製品を「自家薬籠中のもの」として完全に運用できていなければならない。

  故障したら、即座に自分たちで修理し、その装置を使用するお客さんに不便が生じないようにすべきであって、故障とそれによって発生した問題の原因を○○製(日本や韓国)にすり替えても、正しい問題の解決にはならないだろう。製品の何がどう悪かったのか、運用の仕方や定期点検は万全だったのかを、まずチェックすべきなのです。

  それを、いかにも私たちの責任ではない。日本や韓国という製造元が悪いのだ、という方向へ読者の視線を持っていこうとするのが「バイアスのかかった報道」と見られるのです。

(フォーカス台湾の記事には、こういうのが非常に多い。)

  私自身が経験した、台湾客家の店で買った5千円の電熱器の修理に4週間(一ヶ月間)もかかった、というのは、彼らに「顧客の不便」という意識が欠如している証拠を見た、思いです。

  日本で「象印の魔法瓶」が故障した時、修理期間中の一時使用のために代替品が即座に送られてきたという話を、たまたま数週間前にネットで知りましたが、日本人の顧客サービスの精神というか企業としての理念において、台湾客家の意識は雲泥の差といえる位、劣っているといえるでしょう。


  この「他人に責任をなすり付ける」というのは、台湾客家の特性です。

  1年前に、スエズ運河で「台湾EverGreen社」の運行するコンテナ船が座礁し、数日間、運河を閉鎖してしまった。この時、全世界に対し記者会見で謝罪したのは日本のコンテナ船の所有会社でした。

  しかし、日本の会社は船の所有者というだけであって、実際に船の運用・運行をしたのは台湾客家の会社です。船底に穴が開いていたのに、それを隠して貸し出したというのなら別ですが、100パーセント問題のない船を船主から借りて、誤った操作で座礁させたのは、借主である台湾客家であり、彼らの責任であるはずなのでが、おそらく、台湾客家得意の「日本人と台湾人は友達」作戦で日本の船会社が丸め込まれたか、あるいは、台湾客家が「アメリカという親分」に頼んで日本の船会社に圧力をかけたのか。

  50年前、日本が車社会になりつつある頃、「アメリカでは自動車事故を起こしたら、絶対に謝ってはいけない。相手のせいにするのが運転手の正しいあり方」という話が、アメリカから伝わってきました。

  これがユダヤ人という、世界を渡り歩いてきた異邦人の発想で、そのときは多くの日本人が驚いたものでしたが、台湾客家という東洋の異邦人もまた同じ発想で世渡りしてきたのでしょう。

 EEE. 三国人特有の性格


 ○ 自分で直接戦わない(犬を使って人を脅かす、女を使って敵を丸め込む)

 ○ 自分(たち)の落ち度は絶対に認めない

 ○ 自分たちに都合のいい事実を作り上げて、世論を誘導する

 → 安部の葬式にわざわざ特別機を飛ばして副総統の坊やを日本へ送り込む。

 → これは作られた事実です。

 → そして、この自分たちで作った仮想事実を拡大報道して「日本人と台湾客家とはこんなにも仲良しなんだ」という印象操作を行う。

 → 目に見える事実を作り、そこから、在りもしない「友情」という目に見えないフィクションを作り出す(プロパガンダ、政治宣伝・大衆の洗脳)。

 全く必要のない「ガキの使い」のために数千万円の費用をかけて専用機を日本へ飛ばす。

 路上で一束40円の葱を売って生計を立てるお百姓さんを毎日見ているので、よその国のこととはいえ、がっかりします。日本でも、全く同じことが行われているわけですが。


  上記3つは、三国人という流れ者・よそ者・異邦人に特有の特性といえるでしょう。

 パールバックの「大地」という小説の主人公のように、大地に根を張り、何百・何千年も一つところで艱難辛苦に耐えてたくましく生き抜く、というスタイルとは全く異なる。「東京がだめなら大阪があるさ」という、流浪の民・異邦人としての生き方です。


 だからこそ「客家」、彼らはどこへ行っても客(よそ者)です。「家」とは、家風というように、その人間たちの生活信条・生活スタイルのこと。永遠に安住の地を求めて彷徨うよそ者。 

 芥川龍之介の「彷徨えるユダヤ人」という小説は、これを描いています。永遠に彷徨い、魂が安住できる場所を見出すことのできない者たち。

 重要なことは、よそ者である彼らを受け入れる側の地元の人々が「客家」と呼び始めたのではない。「よそ者」自身が、自分で自分たちを「お客さんだ」と意識していることが問題なのです。「どうせ長くはいない。稼ぐだけ稼いで、また別の土地でその金を投資して儲けるさ。」という発想なのです。


 中国では「1年住むつもりなら野菜や米麦の種をまけ、10年なら木を植えろ、100年住むつもりなら徳を広めよ」という諺があるそうです。

 私がこの龍泉という町に住み始めた頃、自転車で散歩する道に小さな公園がありました。ほとんど車の通らない幹線道路の脇で、周りは藪の荒地。南国でよく見る水牛のような牛が歩き、その背中に5歳くらいの子供が乗り、楽しそうに笛を吹いている。そんな銅像が中心にあり、回りにベンチが三つくらい点在している。ブランコも滑り台もないのですが、「自然の中にいる」という実感が湧いてきて、なんとなく心が落ち着く場所でした。

「公園」という限定された区画ではなく、広い野原の中を本物の牛がのんびりと歩き、子供が吹く笛の音が本当に聞こえてくるようでした。私はこれこそ中国人のいう「100年の計で生み出された徳」だと、思いました。(残念ながら、2年前に発足した台湾客家政権の影響か、取り壊されてしまいました)

 おそらく、この公園を作った役人も彫刻家も、非客家人にちがいない。


 一方、台湾客家の役人が作った公園とは、へんちくりんな健康器具が何台もおいてあって、木の植え方も不自然で、やはり回りは、南国特有の藪なんですが、その雰囲気とぜんぜん調和していない。いかにも「人造の作り物」という感じで、ちっとも心が落ち着かない。雨ざらしの機械式健康器具は5年くらいで錆びてしまうだろうし、せいぜい「10年」くらい先しか考えていないのでしょうか。


 そんな台湾客家とは、確かに顔つきが違う。

 インド人や台湾の原住民のような、目鼻立ちがきりっとした・彫りの深い顔と違い、顔つきが「確定していない」「あいまいな顔」なのである。中国人でもないし、台湾原住民とも違う。北朝鮮人でもなく、むしろ韓国人にその顔つきが似ている。

  日本では「顔なし」とか「のっぺらぼう」といって、自分が行った所に住む人の顔になる、他人の顔を拝借する妖怪がいる、といわれていますが。



  まあ、そんな「台湾客家によるフォーカス台湾」のおかげで、従来の「台湾という幻想」から開放され、また一つこの世の真実を知ることができたのは、不幸中の幸いとでもいえるかもしれません。


 2022年7月17日

 V.3.1

 平栗雅人


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