ロリっ子高校生×冴えない大学生
銀じゃけ
第1話 ロリっ子×大学生
「先輩!話したいことがあるので、バイト終わったら待っていてください。」
そうバイト先の後輩に言われ、ちょっと告白されるのかも?とか淡い期待を抱いた俺が間違いだった。
「先輩、なんでそんなもさい髪型してるんですか?ダサいにもほどがあります。」
失礼な。
大学に入って好きになったアーティストの髪型をマネして早3年。
モテないことは…ない。
大学生活3年間で1人ぐらい…?
いいじゃないか別に!
ロリっ子外見の後輩に言われたくないっ!!
てか、そんなにダサいのかこの髪型。
「そんなにダサいか…?」
「はい!!」
そんな元気よく言われるとへこむんだが…
結構気に入っていたんだけどな。
「そんなあからさまにへこまないでください。だ・か・ら、私がイメチェンさせてあげますっ!」
「いや、俺このままでいいんだけど。困らないし。」
「なんで!?伸ばしているわけでもない中途半端なロン毛に、センター分けにされた前髪を一緒に後ろでくくっているこの髪型がですか!?!?」
「ご丁寧に説明どうも。」
「そんなのんきに言ってる場合じゃないですよ!?だって、先輩はもう大学3年じゃないですか!それなのに!!彼女もいないなんてその髪の毛が問題以外に何があるんですか!!」
今俺の髪型をばかにしてきた東藤あまなは、高校生だけど外見はロリっ子と。
そんな高校生に何を言われようがあまり響かない…ぞ。
「あ、今絶対にこの髪型の何が悪いって思いましたね?」
「べ、別に…。」
「んー、その態度だと、後輩に何が分かる的な?図星です?」
「そんなこと思ってないデス。」
「図星ですね。もういいです。じゃあ今度の土曜日にデートしてください。」
「なぜそうなる。」
「かっこよくしたいと思って何が悪いんですか?」
いや、悪くはないと思うけど。
俺、この髪型気に入ってるんだよな…。
「お、お前にメリットがないだろ。俺が例え髪の毛を切ってかっこよくなったしても、だ。」
「ありますよ?」
「あ、あるの…?」
あ、あるんだ。
無いって言われるとばかり思っていたから、変な声になった。
「はい。私はかっこいい先輩がいいんです。だから、髪の毛を切ってかっこよくなるならメリットですよね?」
「そう、だな。」
「じゃあ、土曜日デートしてくれます?」
「あーもう、わかったわかった。」
「やったっ!それじゃあ、土曜日の待ち合わせは後で送りますね!!お疲れ様です!」
うれしそうな顔で、颯爽と帰っていくロリ…じゃなくて東藤。
「ってちょっと待て!」
「な、何です?」
「女が、しかもロリっ子が深夜近くに一人はダメだろ。送ってく。」
「ありがとうございます。」
俺らのバイト先は大体自転車で通勤できるやつらが多い。
電車で来る奴なんか正社員ぐらいだ。
だから帰り道が一緒だと近くまで一緒に帰るのが習慣になってる。
俺らの家はそんなに離れてなくて、自転車で10分ぐらいの距離だ。
「先輩ってこういうところはいいですよね。」
「こういうところはってどういうことだよ。」
「こういうところですー。」
「意味わからん。送るのなんて普通だろ。」
「そういうところですよ。ほんとに。」
そういうところってどこだよ、ってつっこみたいけど言っても多分堂々巡りになりそうだからやめておく。
「送ってくれてありがとうございます。土曜日の事は後でメッセ送るんで、ちゃんと確認して下さいね!」」
「わかったわかった。」
「ほんとかな。まぁいいや、おやすみなさい!」
「おう、おやすみ。」
家に帰ると東藤からメッセージが届いていた。
『お疲れ様です!土曜日は、10時に駅前に箱袋集合で!』
了解っと。
ロリっ子東藤とデートか…。
バイト先の先輩後輩だけかと思ってたけど、まさかプライベートで遊びに行くとはな。
ちょっとだけ楽しみなんて口が裂けても言わないけどな。
ほんのすこーしだけ東藤に流されてやるだけだし。
はぁ、早く土曜にならないかな。
-つづく-
読んで頂きありがとうございます!
ロリっ子っていいですよね。
ちょっと色素薄めの子が大好きです!
皆さんにも刺さってもらえればいいな…とか(笑)
面白かったら♡やコメント、☆などお願いします(*´ω`*)
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