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 それから、しばらくして、私は、茜姉さんに裏庭に呼び出された。私は、なんか叱られるのかと恐々向かった。私は、急いで行ったんだけど、もう、茜姉さんは先に待っていて


「サダ ごめんな 呼び出したりして」


「いいえ 姉さん 遅れてすみません」


「サダ ウチ等の間では 茜でいいよ 気使うなよ」


「はい でも なんだかー」


「まぁ いいやー 十和から聞いたよ すごい啖呵切って男を退散させたんだってなー」


「そんなー 啖呵だなんて・・ 必死だったんです」


「うふっ 見込んだとおりだよ 思いっきりが良いんだね」


「ウチ 茜さんみたいに かっこよくなりたいんです」


「ウチなんか ちっとも・・・ ねぇ サダはアッチの経験あるの?」


「・・・無いです そんなこと・・」


「そう ウチはな 半分、無理やりみたいなもんやったけど・・一度、身体許すと、情けないもんでなー ずるずると・・ウチも弱かったんや サダは大切にするんやでー 好きな人が居るんやったら、そのためにな」


「わかりました ありがとうございます」


「本当はな サダはウチ等のグループなんかに居る奴ちゃうねん ただな あんたがチラチラといじめにあっているような感じやったからな 久美に近づけっていったんや 悪かったかなー」


「そーだったんですか いえ 悪くなんてないです 茜さんとか十和姉さんとも知り合いになれたから」


「あのなー ウチ等のグループって、まわりから診られているような不良とちがうんやでー そりゃーウチみたいに男におぼれている子も何人かいるけどな まわりに迷惑かけるようなことしたことも、悪いこともしたことないよ 十和なんかも・・隣の子がカンニングしていたことを注意したらな たまたま先生にわかって・・そしたら、逆に十和が白い眼でみられて、クラスのみんなから相手にされなくなったのよ だから、ウチ等のグループに入ったけど、あの子 きっちりしていて、義理がたいのよ しっかりしていると思うわ」


「そうですね 最初 怖かったけど・・今は、私の面倒をよく見てくれている」


「十和は、教員になるんだって、大学受験も目指しているわ 他の子みたいに、遊んでばっかりじゃぁないのよ だから、男のこと相手にしてないでしょ」


「そうなんですかー 初めて聞いた」


「サダも進学するんだったら ちゃんと自分の目標を決めておかなきゃだめよ」


 私は、茜さんも十和子さんも、誰からも相手にしてもらえなかった私のことを見守ってくれているんだと、感じていたのだ。だから、私のことを誘うようにして・・・


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