第21話 神様が、降りてくる。

(消えたと思ったお話が保存されていたので、公開します)


 「姫様ですよねっ!?」の校正が始まりました。あまりに大幅な修正を言われ、呆然自失状態です。ゆえに、別のお話を書くことにします(← 現実から、逃げたww)。


 お話を書いていると「神様が降りてくる」瞬間があります。

自分でない誰かの思考や知らない場面が、頭に流れ込んでくることがあります。それは文字だったり、声だったり、映像だったり、色々です。

 でも私、クスリとかやってませんから! 完全にクリーンですから!


 断片の情報を自分なりに解釈して、ヨイショヨイショと文字にします。一所懸命に作業していると、お話の中の「アレ」と「コレ」が一直線で結ばれる瞬間があります。そういうのを「伏線」と呼ぶのは、後で知りました。知らなかった……。


 伏線ではナイですが、不思議なことも起こります。ある時、穴大夫(あなだゆう)というキャラが生まれました。土を掘るのが得意な忍者です。とは言うものの、私は生んでない。勝手に出てきた。それで穴大夫を書いていると、なんだかモゾモゾ落ち着かない。どうも、名前がちがうらしい。何がどう違うかわからないけれど、名前が違うことだけは、わかる。


「なにさ? どう違うのさ?」と考えていると「穴大夫」ではなく「穴太夫」らしい。「大」じゃなく「太」。「そんなもんかね?」と思いつつ、「太」に訂正しました。

 本が出た後に、石工集団の「穴太衆(あのうしゅう)」を知りました。この集団は石を細工したり、石垣を作るらしい。げ。得意なことが、穴太夫とビミョ~にかぶってる……。しかも年代的に、この集団が忍者だったとしても、ぜんぜんおかしくない。穴太夫は、穴太衆の一人だったのか?と、一人でビックリです。こういうのは多分、神様のしわざだと思います。


 そういうコトばかりなら助かるのですけれど、「神様じゃなくて、悪魔のしわざか!?」という出来事もあります。先日書いた「10話 うわぁ……。」です。とんでもない悪者キャラが、読者さまと完全に一致しました。悪意があって狙ったのかと思われるキャラ設定ですが、ほんとに偶然です!


 自分で思いつかないアイデアが浮かぶのは、ラッキーだと思います。

でも結果がどう転ぶかわからないので、戦々恐々の日々です。














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