読者に察してくれ!は悪いことか


 最近エッセイをカテゴリーで章わけした方が良かったかなぁと思う私です。

 記事が増えると何がどこにあるかわからないですもん。検索できるようにはしていますが………。

 しかし内容が「前回の〜」みたいな書き方しちゃったので、それを直しながらやるとなると大変です。

 スコア報告と小説の書き方だけでも章に入れるべきか……。

 悩みます。




 さて、今日のお話は

「読者に察してくれ! は悪ことなのか?」です。


 結論から言いましょう。


 悪くない!


 というか、本来はそういうのも含めて小説だったと思うんです。


 昔からある純文学なんてそうじゃないですか?

 羅生門みたいに、その先どうなったのか? と謎で終わる話も多いです。

 注文の多い料理店のように、最後まで謎っぽい話も多い。

 ボッコちゃんなんて察しての究極ではないですか?


 つまりそういうものだったんじゃないかって思います。

 それも含めて楽しむのが小説だったのでは。と。

 でもweb小説ではそれが好まれない。


 そう。web小説ではそれは好まれないんです。


 なぜだろう。

 単純に考えれば理由はこう。

「無料で気軽に、時間がない時や隙間時間に、携帯で読むことが多いから、さっくり読みたい」

「普段ストレスかかってるから、ストレスなく読みたい」

「どんな年代の人もいるから、推測させるのはむずかしいのでは」


 まぁ理解はできますよね。


 ・無料ですから、お金を払って本を買うより読者は気軽に読みます。試し読みみたいなもんです。あわなければブラウザバックするだけ。

 面白ければ栞を挟んで続きを読む。

 もっと面白ければブックマークして本棚に入れる。そんなところでしょう。

 

 ・忙しいし、時間が取れない中でよむから、一話はある程度短いほうが読みやすいし、そう言う時は携帯で読むから、携帯で読みやすいように複雑な感じばかりは嫌だなぁ。さっくり読みたいから、難しい話にされるとなぁ。

 ええ、わかります。


 ・ストレスなく読みたいのに、どうして頭を使わなきゃいけないんだろう。


 ・僕小学生だから難しいことわからないです。



 最後のはともかく。

 これって普段本を読まない人のご意見なのではないかなと思います。

 つまり普段から本を読む人はもう少しストレスがかかってもいいと思ってるはずなんです。

 むしろそういう本が好き。

 SFとかミステリーが好き。

 そういう人はどっちかというと緻密でしっかりした話を読みたいと思ってそうではないですか?

 しかしwebは誰でも見れるし、普段本は読まない人とも、web小説は読んだりするんです。かく言う私もその一人。

 

 私はなぜ買って読まないのかというと、最後まで読めないからです。飽きちゃう。だから買わない。お金かけれない。

 でもwebならお金をかけず、最後まで読む必要もない。だから冒頭は読むけど結末まで読んだことないんだよな。

 そんな人も一定数いるんじゃないでしょうか。 


 web小説読者の多くは、こういう普段本をあまり読まない人なんじゃないかな。

 というか日本人て本読まないって言いますから、そうなんだと思います。

 

 そんな人たちが片手間に読む作品に、推測して!っていうメッセージは邪魔なんですよね。ストレスがかかるんです。読みたくなくなる。疲れちゃう。




 ただし。


 面白ければ読むんですよ。


 

 学生のときの国語の授業で出てくる純文学。それを教わるときに「ここはこういう意図で」「この文は後のこことかけていて」とか習ったじゃないですか。

 まぁあそこまで分析する必要はないんですが。

 つまりそういうことを習ってきて、そういう能力が一般的には日本人にあるはずなんです。すくなくともちゃんと学校に行っていれば。

 

 だからストレスを感じないほど面白かったり、ストレスを無視して読みたくなるような話だったら読むんです。


 読者に察してくれ!と言うのは悪いことじゃない。

 そう思います。


 そう思うでしょ?




 そう思ってそういう話を書く人たちがが多いのが現実で、そういう人はウケない読まれないと嘆いている。

 それで筆を折ってしまうのはとても勿体無いですよね。

 そして思うのでしょう。こんなにテンプレばかりがweb小説の一覧を覆っていたら、作品が埋もれてしまう。とかね。

 みんながみんなテンプレを書きたくて書いてるならいいですが、そうではない人も多い。きっとそういうところでweb界隈とか言って差別的な話題が起きたりするのかもしれません。

 なろう系(笑)とか言われる背景にも、そういうことがあるんじゃないかなと。

 一概にはいえませんけどね。



  

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