第220話 二足のわらじ

「斉藤。お前、御陵衛士に入隊して、伊東の動向を俺に報告しろ」


土方副長のめいに、俺は刹那、考え込んだ。

それというのも、三番隊組長の草鞋を履いてもいるが、新撰組が容保かたもり様に命じられた俺の潜入先だからだ。


この上、新撰組の間者として御陵衛士に潜入?

三本目の足が無いでもないが…。

伊東…潰すか。




★☆★


My Top of 新撰組の斉藤一。


時は、慶応3年3月10日。

伊東甲子太郎かしたろうが、新撰組内で洗脳した者を引き抜いて離脱した時の事。

『今後、新撰組と御陵衛士の、隊士の行き来は禁止』って事になってたから、御陵衛士側の情報を得るのに、斎藤一が間者として潜入していたという説が。


伊東甲子太郎が、新撰組に暗殺されたのは、慶応3年11月18日。

展開の早い幕末ですが、早く本業(松平容保の間者)に復帰したくて、斎藤一が、なんかした…とか。


………いや、本当に斉藤一が動いてたら、もっと早いか?



☆★☆


次のお題は〖末期症状〗





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