第218話 容赦ない

男が帝の御代ならば

親の権力ちから領巾ひれ纏い

入内じゅだい やがては皇后と

おなごの山の頂で

常世の花と謳歌する

未来さきもあったやもしれず


然れど女帝の御代なれば

親の因果が子に報い

千の怨恨 掲げたる

父の首級しるしのその下で

盲いた僧の兼言かねごと

千の摩羅の容赦なき

代わり代わりを身に受けて

散り果て朽ちしは無残なり


舎利

悉く

風塵に溶く



★☆★


藤原東子(とうし/ひがしこ/あずまこ)


え~っと。

去年のKAC2022の(お題:推し活)

〖彼女の推し活 【KAC2022】-②〗

https://kakuyomu.jp/works/16816927861298378690

で書いた藤原仲麻呂(恵美押勝)の娘ちゃんです。


〖水鏡〗によれば、彼女は鑑真和上から「千人の男と姦淫する」と予言され、父親が、藤原仲麻呂の乱で刑死すると、敵軍(孝謙天皇側)の男、およそ千人に凌辱されたそうなんですな。


事実かどうかは、疑問視されてるそうですし、千人は盛りすぎかもしれませんが、孤児になった謀反人の娘ですしね。従五位上の位を貰っていたといっても、恵美押勝が謀反を起こした時点で、宮中から追い出されていそうだし、父親の邸宅に戻っていたとしても、悲惨な目に合うでしょうし、そのせいで亡くならなくとも、自らって事も、考えられるわけで。


そして、儚くなっても、弔ってくれる人もいなかった、と妄想。



久しぶりに、ちょっと、頑張った。

恵美押勝は、マジで私の推しの一人だし、その娘ちゃんとなれば、頑張らざるを得ない。



☆★☆


次のお題は〖正社員〗

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