第196話 三段腹

三段腹を揺すって挑発してくる。

ぬしがどう干渉しようと、それは所詮、われの腹の中で収束する」

と。

だからこれは最後の賭けだ。


ニュクスよ。

彼に夥しい程の安らぎを。


大地ガイアの恵みの物質アッシャー奈落タルタロスに呑み込まれるなら、ニュクスよ。

彼をクピードーで満たせ。


混沌カオスの腹が破裂ビックバンを起こし、このクロノスが解放されてようやく、世界は始まるのだから。




★☆★


私の妄想ギリシャ(ローマ)神話では、混沌カオスクロノスは、双子で、ヤヌスなんだべ。


二人が双子で出現した直後、混沌が時を食った。

時は混沌の腹の中に大地を造るも、混沌は奈落を造る事で応戦する。

"形のあるもの"をいくら作っても、奈落というワンクッションで混沌の腹が膨れても破裂するには至らない。

"形の無い大きなもの"である愛でもってようやく、混沌の腹が破ける。みたいな。


神様だから、混沌は死なないんだけど、それで時が解放されて、世界が始まる的な。


そして、混沌は入口の、時は出口の神様として、二人合わせてヤヌスになる。って感じの妄想をね。



☆★☆


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