第180話 念仏
「 南無阿弥陀仏×3」
蠅のように両手を擦り合わせ、目を堅く瞑って必死に拝むおばぁ。
そうやって念仏を唱えるのは、あたいの成仏を願ってじゃなく、あたいが孤児になって、”人柱”の役を上手く押し付けた罰から逃げるためだろ。
他の奴等も同罪さ。
もし仮に仏になったって、絶対、こんな村、救わない。
★☆★
順番として、ほんとはおばぁの親族から”人柱”が選ばれる予定だった。
みたいな事を考えたんだが…。
☆★☆
次のお題は〖置き去り〗
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