第157話 ヒロイン

『異国から渡来した聖女』の看板でヒロインになった私から、その地位を奪ったのは『土着の田舎娘』。

私が美しいのは周知の事実だから、いかに香り高く咲き誇ろうと、それは当たり前で、地位は奪われたまま。


かつて『花』といえばだった。

それなのに、1200年経った今も、ヒロインは『桜』のまま。




★☆★


梅を『異国から渡来した聖女』にしたのは、中国原産で、『魔除け』の力があると信じられていたそうだからです。

(“高貴な”もつけたかったけど、文字数の関係で削った)


桜は、日本原産で、嵯峨天皇が地主神社に植えられていた桜に魅了され、牛車を三周させたそうなんですね。


時の天皇が魅了されたとなれば、それが主流になるのは当然。


それまで「花といえば梅」であったのが、「花といえば桜」に変化しちゃったわけです。


花はどれも綺麗ですが、『◯◯の花』ではなく、ただ『花』と詠めばコレってなる花は、ヒロインかなって。


ま、花は、そんな競争心などなく、ただ摂理のまま咲いているんでしょうが、ネタに困ったので…。



日付が1日ずれてました。すみませんm(__)m



☆★☆


次のお題は〖新品〗

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