第150話 畑ちがい

授からない私を置き去りに、遠縁の夫が他所で作った赤子を見たお父様は、

「でかした! うむ、でかした!」

と、すっかり祖父の顔をしている。


「産むだけなら誰にでもできますが、あの子を養育する“母”は、貴女にしかできません。何より、私の"妻"は、貴女以外の女には、畑がちがい過ぎて務まらない」




★☆★


太平洋戦争以前の、どこかの良家。

お妾さん視点は、どこかで書いたけど、どこで書いたかは忘れた。



☆★☆


次のお題は〖火星人〗

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