第102話 部屋掃除

彼の好きなアーティストのCD。

彼の好きな女優の出演する映画のBR。

彼の好きな作家の本や漫画。


彼と話す資料をダンボールに詰める。


彼の好きそうな服や靴、アクセなんかも、もういらない。


私の部屋に溢れかえる彼の好みの物達全部、

部屋の中からきれいさっぱり掃除したら、

私がどこにもいなかった。




★☆★


彼の好みになる努力をして、

多分、両想いまでこぎつけたものの、

なんだかんだで破局して、

彼関連の物を売ったり捨てたりしてみれば、

元々の自分の好みの物は、その間、何も買ってなかった。

っていう感じかな。



☆★☆


次のお題は〖接客業〗

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