第033話 やばい ★

いつものに加え、若い社員さん達の分のお弁当の注文も受けた私は、彼等が食事してる部屋までお茶を運び、入ろうとした時に、その声が聞こえてきた。


生物なまものは入れてない筈だけど…一体、何が傷んでいたの?

でも、腐ってると知って人に勧めるなんて…頭がおかしい?


「やば! これ、マジやばいわ。食ってみ」




★☆★


社長(もしくは社長の奥さん)の同級生のお弁当屋さん。

いつもは、社長と奥さん、後は事務業務の希望者の分を電話で注文を受け、他所の会社にはしてないけど、友達って事で、配達までしてる。

内容も、煮物とか魚とかがメイン。

って感じ。


でもって、この日は、現場の従業員達にも休日出勤をしてもらっているので、お礼…つか、経費でお弁当を注文したんだな。

若い人が多いからって事で、肉や揚げ物がメイン。


これを機に、現場の人達の注文も、とも思い、お茶を持っていくついでに、反応や感想を聞こうと思ったわけだが…。


「ヤバい」と聞けば、言葉通りのヤバい物。

つまり、お弁当なら「腐ってる」「傷んでる」「不味い」って事になるわけだ。


え?

そんな思い違いはしないって?

私は、したよ。orz



☆★☆


次のお題は〖ミステリアス〗

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