第14話 加藤ちゃんのオムライス(?)

(調理に入る二人)


「それじゃあ、オムライス作り始めるわよ!」


「はい、先生」


「……一応聞くけれど、三竹くんは何ができるの?」


「うーん……野菜の皮むきとか?」


「それは大変大助かりなんだけれど、今回は登場しないわよ」


「そうなの?」


「ええ、三竹くんに買い物についてきてもらったからわかると思うのだけれど。なんと、この冷凍食品を使います」


「おお画期的!」


「まあみんな使っていると思うのだけれど、決して。私が切るのが苦手だから………とかじゃ、じゃないわよ?」


「そんなにしどろもどろだと、僕に怪しまれるよ?」


「ごほん………これはわざとよ。三竹くんには……そうね、この鶏肉をいい感じのサイズに切る役目を与えるわ」


「精一杯がんばらせていただきます」


「ええ……見守らせていただくわ」

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