第31話 乗馬の練習と蒼炎使わずのダンジョン制覇
冒険者ギルドに乗馬を習いたいと相談してみたら明日からクラドルが教えてくれる事になった。
クラドルは優しい人だから嬉しいな。
帰宅してリビングにいたミカに声をかける
「明日から少しダンジョンには行かないからね」
「あらどうしたの?」
「乗馬を習ってくるよ」
「それは良いことね。いつ、どこで馬に乗る必要があるかわからないからね。頑張ってね」
「あと、明日からの朝の鍛錬で盾の使い方を教えてね」
やりたいことがまだまだいっぱいあるなぁ。頑張ろう。
次の日の朝、早速盾の使い方を習った。
「アキくん、盾の重要な事は相手の重心をしっかり意識する事よ。受け流す場合には相手の重心を動かしてあげるように盾を動かすと上手くいくの。また受け止める場合には相手の重心に向かって真っ直ぐ盾を押し当てる感じにするのよ。どちらの場合でも自分の重心が安定しているほうが良いのよ。重心が安定しているってことは自分の重心を低くするって事。
ミカは実際の盾の動きを丁寧に実践しながら教えてくれた。
ミカとの模擬戦は今日から盾を使ったものに変更した。
まだまだ盾の使い方は難しいな。
朝食を食べてすぐに冒険者ギルドの裏に行く。クラドルさんはすでにいて馬にブラッシングをしていた。
「クラドルさん、おはようございます。今日からご指導お願いします」
「天下のBランク冒険者にそんなに丁寧に話されると照れるなぁ。気楽にやろうね」
「了解しました!」
「それではまずは馬の基本からね。馬に背後から近づくと蹴られる場合があるから注意してね。その他には馬にはこちらの不安や緊張感が伝わるからいつも平常心でいることが大事かな。あとは手綱と鐙を使って馬に指示する方法を教えるね。最後はお尻が痛くなるまで馬に乗れば上手くなるよ」
そういうとクラドルさんは丁寧に教えてくれた。遠乗りするのが上達の早道という事でいきなりウォータール公爵家まで海を見に行く事になった。
気性のおとなしい馬を選んでくれたみたいで僕みたいな初心者でも問題無く馬を操る事ができた。
乗馬は楽しかったけどその日のお風呂ではお尻がヒリヒリした。
乗馬の訓練はその後1週間続けてクラドルさんからお墨付きをもらった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
朝の鍛錬は剣術と盾術、最近は体術も取り入れている。
気分転換にGランクダンジョンのスライムダンジョン。Fランクダンジョンの水辺ダンジョン。Dランクダンジョンの暴風雨ダンジョンを蒼炎を使わずに制覇した。
暴風雨ダンジョンの大猪型のビッグボスは盾の使い方が勉強になった。
オーガは剣術と盾術を上手く使って討伐した。
以前来た時と比べ、こちらのレベルが上がっていたため弱く感じてしまった。
既に蒼炎を使わなくても一流冒険者並に強くなったようだ。
毎日の鍛錬とレベルアップのおかげだね。
ベルクがウチに来てから15日が経った。何か待ってると落ち着かないね。こちらから出向いてやろうかと思ったが行き違いになるかもと思い待っている。早く事態が動かないかな。
あ、そういえば冒険者ギルドから借りていたマジックバッグを返そうとしたら無料譲渡するって。僕達が納品した魔石で今のアクロ支部はウハウハ状態みたい。
最近はお昼に街の出店でいろいろ食べるのが趣味になってる。海が近いから海産物が美味しいんだよね。
現在、季節は夏。暑いね。涼むんならダンジョンだよね。ダンジョンって一年中気温が変わらないから。
王都の魔法学校に通うならば後半年後からだな。試験勉強したほうが良いかな? ミカに相談してみようかな。
ミカに相談したら、魔法学校に行く行かないは今決める必要はない。だけど勉強してないと行きたい時に間に合わないかもしれないと言われた。
明日から入学の筆記テストの勉強を開始予定。
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