第7話

拝啓、隣の芝は青く見える


私の芝生は何色に見えていますか?


きっと無色透明だと思われます。


あなたの好きに色を付けてください。


ですが、注意点をひとつ上げましょう。


そこから、色を足すことは禁じられています。


あなた達が作り上げた世界はたった一つで、今更ながら変更なんて不可能なのです。


ですから、一つだけお願いです。


あなたが付けてくれた色で愛してあげてください。


敬具 無色透明より。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る