「おはようございます」


「おはよ~~」


「今日もお綺麗ですね」


「えへっ ありがと」


「あ、もうパーマかけたんですね」


「そだよぉ~~」


「ねぇ、どう??」


「——すごく綺麗です」


「ん? いつもと変わらないじゃん……」


「あ、いや、本当に綺麗なんです」


「ほんとに?」


「本当に綺麗ですよ」


「うっ…… なんか照れるぅ~~」


「ふふっ 俺は今日も幸せです」


「奇遇だね。私もだよ」


「前も言ってませんでしたか?」


「そうかもね」


「だったら奇遇じゃないですよ」


「じゃあ『奇跡』?」


「幸せなのは『奇跡』じゃない気がします」


「だっていつも幸せですし」


「でも、もしかしたら昨日どっちかが死んでたかもしれないよ?」


「毎日があることが『奇跡』なんだよ?」


「なんだか名言みたいですね……」


「ふふっ でも、本当のことだよぉ~~」


「——そうかもしれないですね」


「この『奇跡』はいつまで続きますか?」


「未来のことは分からないね……」


「でも、いつまでも続いて欲しいな」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る