第36話
遺伝子工学研究所内 PM14:00
半透明なガラスから外のソニアルが見える。おひるねこは終始。警戒しながら、こちらを覗いていた。
リーエも警戒しながら、黒のボックス型超大型エレベーターが幾つもあるエレベーターホールへ行くと、ソードエネルギーを抜いた。抜刀したのは、地階からエレベーターが自然に上ってきたからだ。
「ぬっ!」
エレベーターがリーエの目の前で、停止した。箱が開いた。中には……。リーエのアクションの方が速かった。ソードエネルギーで一刀両断にしようとした。箱の中には、全身黒ずくめの見たこともない外殻をした人型の物体がいた。手にはリーエと同じソードエネルギーのようなものを持っていた。
人型の物体は、一瞬でリーエの背後へ着地していた。信じられないスピードによる。ジャンプと着地だった。
リーエはソードエネルギーを床に捨てて両手を挙げる。
「参った! 貴様人間だな!」
「……組織のものか?」
「?? 組織とは? 私は、アベンジャーズ・ザ・ウィメンズの隊員だ」
「?? アベンジャーズ? 今は何時代何時何分だ?」
「え? 確か今は西暦……2074年だろ?」
「……7年も経っているのか……組織の今は? リースンス隊長たちは無事か?」
「?? 話がまったく噛み合わないな」
リーエは後ろに振り返った。だが。
「え??」
リーエは硬直してしまった。
そこには……。
一人の端正な顔の男がいた。
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