リベンジ・ザ・ウィメンズ
主道 学
第1話 プロローグ
「2006年8月24日のIAU(国際天文学連合)では冥王星は太陽系から除外されているんだね」
木々の谷間に日差しが射した。
少年とその父は空を見上げて冥王星の話をしていた。
「へ? じゃあ、冥王星だけなんてかわいそうだよ」
「ははっ。そうだね。それから冥王星は準惑星という定義の中に入っているんだ」
「へえー。どうして、冥王星だけ仲間外れなの?」
父は一瞬だけ難しい顔をした。だが、少年に向かって微笑んだ。
風が気持ちのいい昼だった。
今は丁度、12時になったばかりだ。
生い茂る森林の多い公園にピクニックに来た二人には、とても気持ちのいい日だったろう。父のリュックにはサンドイッチと烏龍茶。スライスチーズ。トマトケチャップ。チーズバーガーなども入っている。
「太陽。月。金星。水星。土星の五天体の吉星に対を為している。凶星の中にも入っているし、何かがあるのかも知れないね。じゃあ、そろそろ食べようか。お腹が空いてしまったよ」
「うん!」
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