【無自覚最強の僕は異世界でテンプレに憧れる】 ~転生前は病室しか知りませんでしたが、今世はスキルだよりに気ままなハーレム旅を楽しみます。トラブル体質でも、超『健康』なので問題ありません~
いな@
第0話 転生前のほんの少し
ピコン······ピコン······
ああ······。だんだん眠くなってきちゃいましたね······。
「······! ············!」
何も聞こえないよ母さん。
「············!」
父さんも何も聞こえないんだ······。
ピコン······ピコン······ピコンピッー
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
真っ白ですね······死んじゃったから天国かな?
「来たわね。そうね、
そうなのですね。数日前くらいから指も動かなくなりましたし、目もほとんど見えなくなっていましたからね。
でも、七歳までは生きれないと聞いていましたが、十二歳まで生きれました。
あっ、神様ですか? 綺麗なお姉さんですから女神様ですね。これからよろしくお願いしますね。
「うふふ。普通は死んじゃうとあわてふためき、叫んだりする物なのですが、そうですね、喋り方も体の動かし方も分からないものね」
はい。これから天国だと動けますか?
女神様はスーッと歩くでも無く僕の元にやって来ました。
「そうね。異世界に行ってみない? 雷刕君はファンタジー小説をお祖母さんに読んでもらったり、画面に映る小説をよく読んでいたでしょ?」
そんな事が出きるのですか? それは凄く楽しそうですね、でも、また体が弱かったら冒険の旅もできませんね。
「そうね、ユニークスキルを一つ付けようか?」
ユニークスキルをですか! それでしたら、病気も怪我もなくずっと健康でいたいです! そして行かせてもらえる異世界を旅して回りたいです。
「ん~。もっと色々良いのがあるわよ? 賢者のスキルなんて魔法が沢山使えるし、剣聖のスキルなら剣を使えば敵無しってくらいなのよ?」
そうですが、風邪とか引くと本当にしんどいですよ? ですから健康が一番です。魔法や剣は頑張って覚えるようにします。
「くふふ。分かったわ、ユニークスキルの『健康』を付けましょう。それから転生です、赤ちゃんからですがそれは心配無いですね」
はい。
「そうよね、今までも動かなかったのですから少しずつ、手や足、体の動かし方を覚えていきなさい。後のスキルは武道や魔法の素質とかくらいかしら? そんなに付けられないけれど付けても大丈夫そうなのは付けておくわね」
女神様ありがとうございます。
「私は創造神よ、とっても偉い神様なの。それなのにみんな私に仕事をさせてくれないのよ? それからね、············」
どれくらい創造神の女神様が僕に色々話しかけてきましたが、旦那さんは料理が上手くて悔しいとか、娘が可愛くて仕方がないとか、僕が少しだけ相づちを打つと、またいろんなお話をしてくれました。
「うん。馴染んだわね。雷刕君、新しい生を楽しく過ごしてね、今までが可哀想過ぎたもの。じゃあね」
そう言うと、また眠くなって······ありがとう······ございます······いって······きま······す······。
そこで起きてられなくなりました。
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