第4章 マジかよ。やはり。。。


pm21:13

タケシは夏に向けてのメニュー作りをしていた。

テレビは見ることもなく

バラエティー番組の

LINEの呼び出し音がなる。。。

電話の主は友人のケンジからだった。


「ケンジか?どうした?」


(お前さぁ、すずちゃんと別れた?)


呆れたような声でケンジは話す


(すずちゃんとイケおじみたいなやつとラブホ入っていったぞ。別れたにしてもさぁ、それないよなぁ)


耳を疑うタケシ。。。

「何言ってんの?勘違いじゃないか。昨日デートしてきたんよ。別れてないし勘違いじゃないか?」


通話の向こうのケンジはさらに

(間違いないって、俺と目があった途端にびっくりしたように顔隠して中に入っていったぜ)


「はぁ?いつの話それ」


(30分くらい前だよ。だから車運転してたからさぁ。んで、気になってお前に通話した)


「ちょい待てよ?一旦お前と話終わらせてすずに通話してみるわ。今日は大切な婚礼のお客と打ち合わせって言ってたけどなぁ。ちなみにさぁ、どこのラブホで見たん?」


(駅近に高須木町ってあったろ?あの辺の大使館ってとこだったぞ)


「分かった。一旦切るな」


電話を終わらせ

すずに通話しようと発信した。


コール音がするものの電話に出る様子がない。

「なんか、嫌な予感しかしね~~~」


独り言呟きながらメッセージを入れる。

数十分経つが既読にはならない。。。


LINEではなく通常の電話番号にかけた。


(お客様のおかけになった電話番号は電波の届かない場所にあるか、、、)

アナウンスが流れる。


そしてため息をつくタケシだった。


「浮気?あいつがするはずないんだけどなぁ。。。ケンカした覚えないし、寂しい思いもさせて無いんだけど。。。」


他から見るとこの二人は釣り合ってないように見えるはずだ。


タケシは50歳手前、すずは25歳になったばかりしかも容姿はすずは有名人に似てるとよく言われてた。いわゆる年の差カップルではあるがこの二人には違和感があるように見えていた。


「まさか。。。」


嫌な予感がよぎるタケシ。

しかし、相手が通話が繋がらないことに苛立ちを覚えた。


タケシは普段、既読にならなくても必要以上にはLINEや電話は追撃LINEとかはしない。

けれども今回ばかりは嫌な予感しかなかったから30分に一度くらいの頻度でLINEを3回くらいした。


やがて2時間が過ぎようとした時、

LINEの通知音がなった。

すずからだった。内容は

(急に仕事が入ったからLINE気づかなかった。ごめんね。何か用事あった?)と


すぐにLINEを返すタケシ

(今通話できる?)


(会社の人とまだ一緒にいるから無理。帰ってからでもいい?)


(ちょっと聞きたいことあるんだけど)


(何?)


(今日、仕事って言ってたけど仕事じゃないよね?)

しばらく返信が返ってこない。


するとすずから

(ケンジくんから連絡来たの?)


考え込むタケシ。

しかし、不安を払拭したいから尽かさず

LINEを打つ


(来たよ。ラブホにすずとおじさんが一緒に入っていったって連絡あったけど本当?)


また時間が空く

すずからこんな返信が返ってきた

(たーくん?今日の20時頃、時間ある?)


(あるけれど聞いたことに答えて欲しいんだけど?)


(信じて欲しいことがあるの。。。だから会って話すから)


(今じゃダメ?)


(会って話すから)


それからタケシが返信してもすずからは

返って来なかった。



一人呟くタケシ

「マジかよ。。。やはり。。。」


気が気でないタケシは動揺を隠せないでいた、

「20時まで待たなくちゃいけないのかよ。。。」



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