今日もお仕事ご苦労様です、人間様。

人間様は本当に働き者だね。

でもね、たくさん働くことが良いこととは限らないんだよ。

実際さ、お前らこんだけ働いて経済を発展させてきたってのに、あんま生活楽になってなくね?

それどころか働く時間どんどん増えてね?

もう完全に目的と手段が入れ替わってるよね。

働くことが目的になってるよね。

いや、それだけならいいんだけどね。

お前らが働き過ぎると地球が汚れるんだよ。

限りある資源をガンガン使って、ゴミをガンガン出しやがってさあ。

もうそろそろ分かってもらえないでしょうかね。

お前ら、このままだと自滅するよ?

でも、分かってても休めないんだよね。

みんながんばってるから。

みんながんばってるのに、一人だけ楽してたら仲間外れにされるから。

群れで生きる動物の習性ってやつだね。

結局、人間の知能は動物的本能には勝てないわけだ。

だからさ、一人で決断できないお前らのために、俺が強制的に休ませてやるよ。

いっぱい眠りな。

ずっと眠りな。

もう起きなくていいからさ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい