Dreihundert
灰猫
第1話 始まりの300
「あ゛ー熱い。これが酷暑って奴かぁ…」
三畳半のせせこましい一室の中、扇風機一つと侘しい冷房設備に噛り付きながら唸る一人の男。
「ここに20年ぐらいクーラーなんか使った事ないけど、命を守る家電ってのは本当の事かもしれん」
男は首に巻いたタオルで流れ出る汗を拭いながら、せめて飲み物をと小さな冷蔵庫を開いた。
「あー、もうお茶も残り少ねぇか…コンビニなら冷房も効いてるし、買い物がてら涼むか」
男、
「らっしゃいやせ~!」
やる気が有るのか無いのか分からない様な声で出迎える店員をスルーして、弁当売り場を目指す白蓮は、カードパックを視界に収めた。
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