題名未定の異世界転移系のなにか
ライア
1.プロローグ
ある日、彼らの手によって一頭の狼は助けられた
狼は恩を返そうとした、一生をかけてでも
しかし現実は無慈悲だった
当時、まだ魔物の一種として数えられていた狼は魔族軍の手先として敵対視されていた
後日、魔族軍を助けたとして、彼らは処刑された
彼は十字架に磔にされて焼かれた
彼女は両足に錘をつけられ湖に沈められた
あの子は決して終わらぬ拷問を受けた
なぜ彼らが酷い目に遭わなければならない?
なにが悪かった?
私が弱かったから?
彼らに助けられてしまったから?
それとも……私たちの種族が魔物と思われているから?
答えは出ない
ただ願うは彼らの来世がより良きものにならんことを
そして
いつか、いつの日か、また出会うことができたのなら
その時は、今度こそ、この恩を返そう
我ら銀狼の名に賭けて
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