火曜日の彼女(自信家元気っ娘)
おい~っす! おっはよ~っ!
気持ちのいい朝だなっ! 元気がモリモリ湧いてくるぜっ!
え? お前は誰だって? いや、見りゃわかんだろ!? っていうか、月曜日の奴には会ったんだよな? なら、想像できねえか?
……そうそう、大正解! オレは火曜日! 月曜日の次の日にやって来る、火曜日さまだぜっ!!
って、おいおい! な~んで朝っぱらからそんなげんなりした顔してるんだよ?
せっかくこのオレがお前に会いに来てやったってのにさ、そんな顔してんじゃねえっつーの!!
は? 朝からそんなハイテンションだとこっちが萎える? もう少し落ち着け、だってぇ!?
馬鹿かお前は!? 朝だからこそテンション上げて、気合入れて頑張ろう! って気持ちにならなきゃだめなんだろうがっ! ったく、これだから人間ってやつはさ~……!
……まあ、いいか。元気が出ない人間に気合を注入するのも、オレさまの役目だからな!
つーわけで……月曜日に負けじと、オレ様もお前のことを応援してやるぜっ! どうだ? ありがたくって涙が出てくるだろ!?
そう感動するなよ。感極まるのは、ここからなんだからな!
さてと……そんじゃ、お前も耳をかっぽじって、一言一句聞き逃さないようにしろよ!
お前はすごい! 偉い! 一週間で一番気が滅入る月曜日を見事に乗り越えて、オレさまを迎えることができたんだ! ほんっとーにすごいぜ!
そんな大変な一日を乗り越えたお前なら、残りの四日も余裕だろ? こんなところでへこたれるお前じゃあねえよな!?
……そうそう、その意気だ! 気合入れて、肩組んで、オレと一緒に残りの一週間も駆け抜けようぜ!
まだ気合が足りねえっていうなら、オレがぎゅ~ってしてやるぜ? 遠慮すんなよ、ほら! オレの胸に飛び込んでこ~いっ!
どうよ? オレさま自慢のおっぱいは!? 遠慮せずに思いっきり甘えて、やる気をチャージしちまえよ!
あははっ、そうそう! そんな感じだ! にしても……ははっ、提案したオレの方が恥ずかしいや。
でも、お前もこれで頑張れる気がしてきただろ? オレがここまでしてやったんだから、やっぱ無理だなんて言わせねえからなっ!!
ん……もうちょっとこうしていたいとか、かわいいこと言いやがって。
いいぜ、時間いっぱいまでこうして抱き締めてやるよ。優しいオレに感謝しろよな!
……おおっと、もうこんな時間か。名残惜しいけど、お見送りしてやんねえとな。ほら、いつまでもぼーっとしてないで、シャキッとしろって!
どうだ? オレのお陰で気合入ったよな? 今日も乗り切れそうだよな?
そんで、オレのこと、好きになったか? 好きになったよな!? 熱くてパワフルな火曜日さまのこと、忘れんじゃねえぞっ!
んじゃ、今日も頑張ってこいよ! 気合入れて、元気いっぱい明るく行こうぜっ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます