絶望(新庄side)

2回戦から準決勝までのデータを調べたから分かっていたはずだった。

だけどまさかこんなことが起きるとは思っていなかった。

プレイボールと同時に小椋先輩が投げたボールはセンター前に弾きかけされ、外角に投げてもレフト前に弾かれ、内角に投げている球を捉えられ危うくホームランの当たりがセンターフェンスに放たれた。

幸いにも入らなかったがぞっとした。

そして4番バッターだ。

この4番は大したことないだろうからスライダーでカウントを稼ぎにいった。

そのスライダーが完璧に捉えられた。

そして恐怖の5番バッターだ。

簡単に運ばれた。

その後も勢いは止まらず24ー0となった。

もう無理だ。

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