第二話「開口」を読んで

 冒頭の方では何でも説明したくなってしまうものだが、この場面では主人公の緊迫感ふが伝わってくる。そして助かりたい一心で会話を繋げようとする様子も。

 冷静に現状を分析しているように感じるが、そうではない焦りもあるのだという出し方が巧いと感じた。

 何かが起きたことは分かるし、それが原因でこんな状況になっているのだろうと想像するが、詳細までは分からず先の気になる展開になっているのが良い。

 人は好奇心が刺激されるから、知りたいなどの欲求を満たそうとするのだろう思う。それが満たされてしまえば、それ以上を求めないかもしれない。そういう意味でも巧い流れだなとも思うのだが、情報を小出しにしているというわけではない。

 主人公の質問によりどうなるか、どんな情報が得られるのか決まる。

 だからこそハラハラドキドキするのだと思った。

 まだ、彼女についての違和感を知ったというあたりまでしか展開はされていないように感じるが、この先何が明かされていくのかとても気になります。

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